「普通の人はライトニングノードなんて実行しない」という主張には、技術的な難しさの側面とコストの側面があります。前者はさておき、後者は日常生活の出費をビットコインで支払っていない場合は月間の送金額も非常に小さくなりやすく、確かに手間や費用を考慮した経済合理性には疑問符がついてしまいます。
しかし、そこですぐにカストディ型のライトニングウォレットに走るのではなく、ライトニングノードの運用コスト低下を目指す人たちが存在します。比較的お手軽に利用できるノンカストディアルなライトニングウォレットの裏にはユーザーに軽量なノードを実行させるLSP型と呼ばれるもの以外にも、ユーザーの秘密鍵以外をデータセンターに置いたり、はたまた複数人で1つのノードを共有する構想など、様々なデザインパターンがありえます。
今日は実際にいくつかのウォレットで採用されているGreenlightというノード管理代行サービスと、リガのカンファレンスで聞いてきた1つのライトニングノードを複数のユーザーがノンカストディアルに共有できる構想について解説します。
・Greenlightではノードをサーバーに置き、ユーザーのウォレットには秘密鍵を保管することでノンカストディアル性を実現
・ライトニングノード内の各チャネルを違うユーザーが管理できる仕組みを作れるFROSTy Lightning
・遠隔地にあるノードとの通信によって引き起こされる問題
・どれくらいのスケールメリットが見込めるのだろうか?