2020年6月30日 2 min read

RGBプロトコルと、USDTのライトニングネットワーク

RGBプロトコルと、USDTのライトニングネットワーク
Photo by Sergiu Jurca / Unsplash

私が投資しているPandora Coreという会社がありまして、RBGプロトコルというのを開発しています。先日これのベータ版が出来てデモがおこなわれました。RGBプロトコルというのは、セカンドレイヤーの一種です。トークンの発行、スマートコントラクトの実行のレイヤーで、ファンジブル・ノンファンジブルのトークンほかを発行できます。

これだけだと、いわゆるカウンターパーティーや、オムニ、カラードコインなどの昔からあるビットコイン上のトークンと変わらないようにみえます。カラードコイン系は、ビットコインのトランザクションの中に、トークンのデータを含めていました。このため、チェーンの容量をたくさんとってしまうほか、手数料が高い、フォーク時にやっかい、プライバシーに欠ける、複雑な事ができない、などの欠点がありました。そうした欠点があったために、このアプローチは下火になってしまい、イーサリアムにトークンの発行プラットフォームが移動したのが歴史的な経緯です。一方、イーサリアムもスケーラビリティの問題に悩まされています。

RGBは、まったく別にアプローチをしています。つまりライトニングみたいなセカンドレイヤーを構築し、そこでトークンの発行します。トークンの発行はスマートコントラクトで行うのですが、そのコントラクトの発行部分だけをビットコインのオンチェーンに記録(ジェネシス・ステート)して、そのあとはオフチェーン処理をします。DAGを使ってその後の履歴を追います。

こうすることで、ライトニングがチャネルの開閉時にそれぞれ1回だけオンチェーンに書き込めばよいのと同ようなイメージで、トークンの発行時や、その他の特殊なタイミングのみでオンチェーンに書けばよいという仕組みになっています。

RGBのノードをそれぞれが立てて、そのノード同士がローカルにデータをもち、通信しあいます。すべてを記録した中央データベースはありませんし、ブロックチェーンをそのように利用もしません。

詳しい仕組みは複雑で、私も十分な理解が出来てないところも多々有るのですが、イメージとしてはそんな感じです。

これにより、

・スケーラビリティ

・コントラクトの秘密

・分散性(オフチェーン、P2P、誰もステート全体のデータを持たない)

・柔軟性

・トラストレス(サイドチェーンと違いペグやヴァリデータへの信用が不要)

といったメリットがあります。

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