2024年最後の記事では一年間を通して印象的だった出来事を振り返りました。
今日は毎年恒例となっている予想記事です。昨年の答え合わせとともにお届けします。
昨年の答え合わせ
去年の予想記事はこちらです。
なんと衝撃的なことにどれも的中しています!見ていきましょう:
手数料率は1000sat/vbyteの過去最高値を一時突破する→◎
今年、ビットコインのトランザクション手数料は新たな境地に一時到達しました。
特に半減期直後にRunesというBRC-20のようなトークンプロトコル早いもの勝ち方式でメインネットローンチしたときに記録的なトランザクション手数料を記録しました。(Runes自体はその後は下火で、直近のトランザクション手数料は2-5 sat/vbyteとここ数年で一番落ち着いています。)
ただ、予想では手数料の高騰が長引いていわゆる「フィルタリング」論争などが一弾と加熱するとしていましたが、高い手数料は案外持続せず、一年全体で見るとそれなりに手数料率が落ち着いていることが多かったように思います。
コベナンツ関連のソフトフォークに対してRough Consensusは年内には得られない→◎
これに関しては現状維持を予想することが確率が高いので、堅すぎて面白くない予想だったなと反省しています。OP_CAT、OP_CTVなどのコベナンツ関連のソフトフォークに関しては現時点ではコンセンサスが得られてはいません。
「シットコインテクノロジー」であるTaproot Assetsなどにも脚光が当たる→△
ワイルドカード:ビットコインに鞍替えするプロジェクトが増え、よくわからないプロダクトが急増する→◎
シットコインテクノロジーとしては、一昨年末にメインネットローンチしたTaproot Assetsはそれほど注目を集められておらず、むしろBTCのリステーキングによって「ポイント」(将来的には草コイン)を稼げるというBabylonが巨大なエコシステムの中心となり、年末には6万BTC近くもがBabylonに預けられているという状況になりました。
違いはといえば結局BabylonにステーキングしたBTCを元にLST(Liquid Staking Token)をEVMチェーンで発行し、それを更にDefiで運用したり違うチェーンに持っていったりできることが、空前のエアドロップブーム(ポイ活ブーム)と重なってネタの枯渇に困っていたアルトコイン界隈に刺さったようです。その点は確かに、グローバルステートがなかったり、EVMではないTaproot Assetsには真似しづらい部分です。(予想時に課題と述べた部分を乗り越えられなかった形)
EVMエコシステムをビットコインに接続する試み(通称「ビットコインL2業界」)の急拡大やBabylon周辺のリステーキングの大流行は後者の予想的中と言わせてください。(そっち方面にもっとアンテナ張ってる人からすれば当たり前の予想だったかもしれませんが)
初夏に練木照子さんがツイッターに投稿した動画で、大学受験時代からの友人がタイで「ビットコインL2」エコシステムのカンファレンスに登壇しているのを見つけたときはびっくりしました。
ビットコイン価格は最高値を更新し、年末までに10万ドルに到達する→◎
意味がない予想と言いつつ、かなり精度が高かったです。
個人的には毎年いい予想をしているつもりですが、こんなにことごとく予想が当たった年は初めてかもしれません。固く狙いすぎたでしょうか。笑
今年の予想はもう少し攻めてみることにします。