2021年10月28日 2 min read

LNDにTorとClearnetのハイブリッドモードが導入されると何が変わるか

LNDにTorとClearnetのハイブリッドモードが導入されると何が変わるか
Photo by Chris Lawton / Unsplash

多くの人がUmbrelなどでライトニングノードを立てているDiamondHandsプロジェクトに参加していて直面するトラブルの報告を見ていると、その多くがTorを利用しているライトニングノードが原因だと考えられるものです。Torを使えば手軽にNATを越えてノードを家庭内のネットワークからLNやビットコインネットワークにつなぐことができる一方で、Torに対応していないノードとの関係はギクシャクしてしまいます。

今回はそのような不便さを解消したい事業者やルーティングノード向けに、LND v0.14.0から搭載されるTorハイブリッドモードがどのように便利なのかを説明したいと思います。

CLEARNETとTOR

ライトニングネットワーク上のノードは主にClearnet (IPv4 / IPv6アドレス、ドメイン名)で公開されているものと、Tor (Onionアドレス)で公開されているものがあります。もちろん、双方の間でもチャネルの開設ができるので同じペイメントチャネルネットワークを構成しています。

2020年まではClearnetに公開されているライトニングノードがほとんどで、Torで公開されているものは比較的少数でした。しかしUmbrelの流行でTorのノードが急増し、ライトニングネットワーク関連のデータを集計している1MLによると2021年10月下旬では全体で3万台のノードのうち1万台がTorを利用しています。

1ML: https://1ml.com/statistics

このように、自宅から簡単にライトニングノードを運用できる利便性からTorを使うノードが増え、その結果としてClearnetとTorノードの混在によるちょっとしたトラブルが顕在化しています。

TOR・CLEARNET混在の問題点

まず一番大きい問題点は、一般にClearnetノードからTorノードへと通信をすることができないことです。(Onionアドレスを解釈したり、通信のプロトコルを知らないので当然ですね。)

このため、ClearnetノードはTorノードとチャネルの開設を行う前に、Torノードから接続してもらう必要があります。また、これはノードの再起動などでTorで公開されているピアとの接続が切れてしまった場合にClearnetのノードから自発的に再接続できないことでもあり、チャネルの安定性、ひいてはネットワーク自体の経路計算の成功率に影響します。()

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