2020年10月1日 3 min read

LN↔レイヤー1で取引を行うサブマリンスワップの特徴と可能性

LN↔レイヤー1で取引を行うサブマリンスワップの特徴と可能性
Photo by Laurocaxx / Unsplash

ライトニングを使った送金には通常のもの以外に、受け取りを意図的に遅らせるHodl Invoiceやノードの公開鍵に送りつけるKeysend、金額を自由に書き込める0-value Invoicesなど、様々な工夫が施されたものがあります。その中でも私がポテンシャルが高いと感じるものの1つがサブマリンスワップです。バリバリ現役で使われているサブマリンスワップというライトニングとオンチェーンの間で取引する手法について、その特徴と活用方法について解説したいと思います。

サブマリンスワップとは

アトミックスワップという用語を聞いたことがある方も多いと思います。アトミックスワップというのは、主に異なるブロックチェーン間で、第三者を介さずにトラストレスにコインを交換する仕組みで、片方が資金を受け取るともう片方も資金を受け取ることができるようなスマートコントラクトを記述することで実現できます。アトミックスワップを活用した分散型取引所(DEX)なども複数存在します。

サブマリンスワップは、レイヤー1とレイヤー2間で行うアトミックスワップのことで、これも必ずしも同じチェーンで行う必要はありません。例えば、LN上のビットコイン⇔ビットコイン、LN上のビットコイン⇔イーサ、といった交換をサブマリンスワップで行うことができます。

仕組みは比較的単純で、レイヤー1の資産を持っている側がライトニングのインボイスを発行し、ライトニング上のビットコインを持っている側はそのインボイスを支払ったときに受け取るプレイメージと自身の秘密鍵を使えば移動できるアドレスを作成します。前者が先にそのアドレスに入金したあと、インボイスが支払われると、その証明として受け取ったプレイメージを利用して後者がレイヤー1の資産を回収できる、というものです。

ところで、アトミックスワップもサブマリンスワップも、どちらかが資金を先にコミットしてからレートが大きく動いた場合、後からコミットする側が取引を放棄する可能性があります。このとき、時間切れによって前者の資金は戻りますが、前者にトランザクション手数料がかかります。一方で資金を後にコミットする方は無料で取引を放棄できるため、ここにコールオプション問題」とよく呼ばれる未解決の問題が発生します。個別の取引を見ると、理論上は後からコミットする側が有利なレートでしか約定しないのです。
仕組み上、特にサブマリンスワップはLN上のビットコインを受け取りたい側が先に資金をオンチェーンでコミットするので、必ずLN上のビットコインを最初に持っている側がコールオプションを得てしまいます。なので、異なる通貨間のクロスチェーン・サブマリンスワップはオンチェーンで支払う側が不利になります。(ただし相手が事業者などであれば、長期的に見て信用を毀損することはしないでしょう。)
活用例
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