2020年11月11日 4 min read

ポッドキャストへのLightning組み込みと最近のLapps開発事情

ポッドキャストへのLightning組み込みと最近のLapps開発事情
Photo by Will Francis / Unsplash

以前Sphinx ChatというLightning Network上で稼働する分散暗号メッセンジャーサービスについて紹介、考察しました。

Sphinx ChatとLightningの無意識のマイクロペイメントの威力
今週はSphinx Chatを入れて色々実験していました。「ビットコイナー反省会」のPublicグループを作って遊んだりしていますが、大分アプリ自体も安定してきて、普通にチャットアプリとして機能するくらいにはなってきました(まだバグは多いですが)Sphinx Chatの仕組みや設定方法はLN開発者の小川さんが記事にもしてくれているのでこちらを読んで是非グループにも参加してみてくださいhttps://spotlight.soy/detail?article_id=6irykuocg&fbclid=IwAR1nHHchhRlDnGAU-D6HGlq7pceTOB40YQqjafaBj4aPZl…


ポイントとしては、


・Lightning Network上でPayment以外のデータをやり取りすることが可能で、チャットサービスなどがすでに出てきている・Lightning上でデータをやり取りすることで、データは暗号化されるだけでなく、中央サーバーが存在しない検閲耐性の高いチャットサービスが実現・グループチャットとマイクロペイメントがシームレスに融合することで、意識しないレベルのメッセージごとの小さな課金や受金が可能に
・特にこの「意識しないレベルの少額」というのが、今後Lightningを使ったサービス構築やウェブ上のユーザー行動の変化で鍵になる可能性を感じる

上記のようなものでした。

さて、LNを利用したチャットサービスとしてはSphinxは一番よく出来ていて、開発も以後継続して続けられていますが、分散チャット機能に追加して、アプリ内でマイクロ課金可能なポッドキャストを聞ける機能が先日公開されました。これをポッドキャストの新しい形、ということで「Podcast2.0」と呼んでいるようです。

主な問題意識として、YoutubeやTwitter、Facebookなどではコンテンツが一つの会社にロックアップされてしまっており、コンテンツが検閲されたり、勝手に削除されたりすることが多々ある、という部分のようです。それをLNのマイクロペイメントとポッドキャストを組み合わせることで、特定のプラットフォームに依存しない形で、コンテンツクリエイターが収益を持続的に上げられるようにしよう、という試みです。ただし、今のところ仕組みはかなり単純なもので、Anchorなどの外部でホストしたポッドキャストのRSSフィードをSphinx Chat上に取り込み、アプリの中から視聴可能にする、というだけといえばそれだけです。ただし、Sphinx Chat上で視聴しているユーザーはSphinx上のアカウントからシームレスにクリエイターにLNでビットコインの投げ銭が送れたり、またストリーミングの視聴時間に応じた細かい課金などが出来るようになります。こういうアイディアは当然前からあったのですが(もう5~6年以上前からビットコインと投げ銭、みたいな話はずっと言われてました)、ようやくそれがLightningを使って技術的にも実用的になってきているというところです。

コンテンツ X LIGHTNINGのポテンシャル
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