DeFiのTVL(Total Value Locked)の算出方法についての批判と、正確なデータの提供の難しさについてCoinMetricksが記事でまとめていたので、それを無料版グループの方で一部紹介しました。

【DeFiのTVLという指標の問題点】

https://www.facebook.com/.../bitc.../posts/1465813390460434/

有料版グループの方でもLightningなども絡めて、一部追加のコメントと補足をしておきます。

DeFiのTVLという指標とLightning Network上のキャパシティの単純比較などについては、実は去年の5月にも指摘していました。

Ethereum DeFiとLightningの利用度の比較
最近あまりLightningを細かく追ってない業界関係者から、Lightningって盛り上がっているの?と素朴な疑問をぶつけられることがあります。また、それと若干関係して「EthereumのDeFiは盛り上がっているが、Lightningは停滞している」というような言説を聞くこともあるのですが、これは本当でしょうか? おそらく日本にいる人たちは体感的にEthereum上のDeFiの方が盛り上がっていると感じる人が多いんじゃないかと思います。確かに日本国内だとステーブルコインなど含むDeFiは結構SNSなどでも盛り上がってるように感じますし、サービスの数も増えてきており話題になることも多いです(ハックなどの悪いニュースも増えてきてますが) どちらの方が「盛り上がっているか」という判断材料としてよく引用されるのが、DeFi Pulseのロックアップされている資金の比較ランキングです。(https://defipulse.com/) これによれば現在Lightningを含む「DeFi」にロックアップされている資金総額はおよそ841億円。そのうち約半分(420億円)がDAIの発行に使われ

自分が当時言っていたのはRehypothecationなどの重複カウントの問題ではなく、単純にコインを突っ込むだけで(ポンジースキーム的に)なぜか金利として新しいコインを貰える、ということで、大きな金額を高いリスクで突っ込むインセンティブがある、それに対してLightningは良くも悪くもよりシンプルな送金実需などをもっと取り込まないと収益性が上がらないので、リスクリワード構造が違うこと。また、DeFiの場合、一部のWhalesが動かしている金額の大部分を占めていて、ユーザー数と金額の乖離が大きい、というような部分について話していました。

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1年ちょっと後にこの話を振り返った今の印象ですが、

・去年自分が書いた時から、Yield farmingの導入などで、上記の指摘していた状況がむしろさらに強化され、TVLはさらに膨張していった。

・実際それにつれ、DeFiのユーザー数が増えていったのも真実で、TVLの算出方法などには問題はあるが、例えばDeFiとLightningの利用度などについてはむしろ1年で差が広がったと言える。

・一方、TVLが大きいから使われている、人気、良い、という考え方はやはり短絡的だなと思っており、例えばUniswapのコピーをShiba Inuトークンのようなギャグコインが高いAPYでリリースするだけでLightningの約10億円相当の金額をゆうに超える、1000億円超えの金額がロックされたようだが、これを持って、ShibaSwapがLightningより優れているとか、使われている、という主張は難しい。

・DeFiのYield farmingという焼き畑農業的手法は、APYの操作などで短期で一気に大きな金額を誘致することが可能。その点でTVLは短期の盛り上がり具合を測るのには適当だが、長期の持続性や将来的な重要度を測るのに使うべきではない。

などです。

一方、Lightningのノード数、チャネル数、キャパシティがここ最近特に加速的に増加している、というような報道が少しづつ出てきています。