2021年5月13日 3 min read

環境批判はビットコインへの超有効な攻撃か?

環境批判はビットコインへの超有効な攻撃か?
Photo by Saif71.com / Unsplash

TeslaのElon Muskが突然ビットコイン決済を停止する、という発言をしたことでビットコインの価格も急落し、不安が広がっていますね。

ビットコイン決済の停止の理由としてビットコインマイニングの化石燃料の使用による環境へのダメージを上げており、マイニングの再生エネルギー利用が進めば将来的に再度受付する可能性はある、としたものの、同時にビットコインのエネルギー利用の1%以下の仮想通貨の利用なども検討していると書いています。

具体的にはこれはProof of Stakeのコインであったり、さらにもっと集権的なコインやCBDC(中央銀行デジタル通貨)の利用を想定していると考えられます。一方すでに保有しているビットコインは(今の所は)売らないと宣言しています。

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さて、大抵の人にとっての関心ごとはこれでビットコインの価格がどうなるのか、今後その他のPoSやBNBのような集権的なコインに注目が集まり価格が上がっていくのか、そういう部分だと思います。

一方、自分が個人的にもっと懸念しているのが、現在のこの環境問題批判がビットコインに対する政府やビットコインを良しとしない勢力からのより本質的に危険で有効な攻撃手法になっていることです。

国家レベルの機関や巨大企業からのビットコインへの攻撃方法として、よくマイニングのハッシュレートへの介入や法律による禁止などが挙げられます。それぞれの「攻撃」はある程度効果はあると思うのですが、自分が本当にビットコインを潰したいならおそらくもっと違う、より効率の良い攻撃があると思っており、それが今起きている環境問題や社会通念的な視点からのネガキャンや情報操作です。

「ビットコインは環境に悪い」という主張は完全に間違ってはいないですが、実際にはすでに水力などの再生エネルギーの利用なども考えると、世間が思っているほど酷いものではおそらくないです。(これも以前からコラムなどで解説していますね)

また、ビットコインを維持するために消費されるエネルギーも、その対比対象として言われる国家や中央銀行、銀行ネットワークの仕組みの維持にかかるコストや無駄と比べればよっぽどクリーンで効率の良いものであると反論することもできます。

---ただし、仮にこの主張が正しかったとしても社会の大部分はビットコインは環境に悪い、とメディアなどで言われればそれを信じますし、政府や既得権益側もそのようなイメージを植え付けることは比較的簡単に出来ると思います。

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