ビットコインについて話していると、ライトニングが普及するきっかけは何になるかという話題がたびたび上がります。ここ数年間でライトニングの使いやすさや安定性は大きく改善し、利用者・送金数ともに順調に増えているとされています。Riverが先月発表したレポートによると、この2年間でライトニング上のトランザクション数は少なくとも12倍に増加したそうです。
しかし、利用者数や対応するアプリ・店舗・ウェブサイト数などはまだまだ少なく、読者の皆様もご存知の通りいわゆるマスアダプションには程遠い状況です。
ライトニングがマスアダプションするのに必要な起爆剤は何なのでしょうか?私の意見ではいくつかのステップを経る必要があります。
①ビットコインを保有することへの抵抗がなくなる
②既存の送金サービスでは実現できない便利なUXを体験する
③対応するサービスが増加し、ネットワーク効果が大きくなる
特に①は心理的な側面が大きく、新しいことを試すのに抵抗がない人にしか難しい現状があります。Block社が最近公開したレポート「Bitcoin Knowledge and Perceptions: Chapter II」でも、日本は「新しいテクノロジーへの興味・好奇心」が非常に薄いという内容がありました。また②と③は鶏が先か卵が先かという問題でもあります。
今日は上の仮説に沿ってビットコインがマスアダプションしていく中で「ビットコインを稼ぐ」ユースケースが果たせる役割を考えてみます。
・ビットコインへの抵抗の根強さは少額で試せることで軽減できる?
・ライトニングこそがInternet of Moneyを実現する
・まずは少額稼ぐユースケースから?