2020年6月23日 2 min read

ビットメインの混乱と、マイニング産業の今

2017年あたりから仮想通貨をやっているひとであれば、ビットメイン、ジハン・ウー、ビットコインキャッシュといえば、懐かしい響きでしょう。

しかし、最近はあまり名前を聞きません。IPOの話しが延期になり、内紛が起き、ビットコインキャッシュへの投資も外れ、苦境になっているといわれます。

簡単にその流れをおさらいしましょう。

ビットメインの歴史

ビットメインの創業は2013年。ザン・ケチュアンと、ジハン・ウーにより創立されました。ザンがチップの技術者で、彼がチップを設計して、ジハン・ウーがサポートになっているような役割だったと言われています。

その後、ビットコイン業界を変えることになる専用のマイニングマシン、いわゆるASICを発売します。一時は市場シェアのほぼ100%占めており、ビットメインよりAISCを購入できなければマイニングができないため、市場に絶大なコントロール権をもっていたといわれます。

その力を示したのが2017年の、ビットコインキャッシュ分離です。もともとビックブロックか、スモールブロックかの論争が長らく続いていたことにシビレをきらしたジハン・ウーらが主導し、過半数を超えるハッシュパワーを味方につけブロックサイズを拡大するフォークを強行しようとしました。しかしその試みは結局失敗し、ビットコインキャッシュとして別のコインとしてスタートするということになりました。

その後香港でのIPOを画策します。一時期は、プレIPOの時点で、1兆5000億円ほどの企業価値がつき、大型のIPOになると目論まれていました。

しかし、その後の経営悪化、また香港市場との調整が難航している内に、時期を逃してしまいました。

泥沼の内紛へ

このあと、内紛が勃発します。IPOの失敗の責任をとって、ザンとジハンの2名はCEOを退任します。その後、2019年10月、突如、ジハンは、ザンの取締役の職も解任し、会社から追放してしまいます。

このとき、不正な株式操作(有効でない種類株の議決権の変更)をしたという話もでており、ザンは、本件をめぐりジハンらを訴訟して「彼らは不正により刑務所にいくだろう」と。このあたりから泥沼感がでてきました。

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