皆さんが主に使われているライトニングウォレットはノンカストディ型のものでしょうか?

ライトニングウォレットは大別するとカストディ型・ノンカストディ型に分けられますが、一般的にはカストディ型のもののほうが人気があります。ライトニングノードほどではなくとも、初めて使うときにチャネルの開設が必要であったり、ときどき起動して同期しないといけないなど、多少の不便やコストがあるためです。

とはいえ、ノンカストディ型のライトニングウォレットにも需要はあり、大きな金額を安心して使いたいユーザーが使っていたり、カストディ型のウォレット運営が規制面などで難しい地域で提供されていたりします。昔はスマホにがっつりライトニングノードを丸ごと載せてしまうアプローチも試されたりしましたが、今は「LSP」と呼ばれるサービスプロバイダーと二人三脚でライトニングノードとして機能する、軽量な「LSP型のライトニングウォレット」が主流となっています。

具体的にはPhoenix、Breez、Zeus、Blixt、Mutinyなど多くのウォレットがこの形態を採用しており、LSPという存在がノンカストディ型のライトニングウォレットをインフラとして支えています。

しかし、最近になって閉業を発表したMutiny Walletが使っていたLSP、Voltage社の「Flow 2.0」が撤退を決めました。

Deprecating Flow 2.0 – Paving the Way for a Superior Solution

LSPは儲からないのでしょうか?LSPの撤退は流れとなってノンカストディ型のライトニングを脅かしてしまうのでしょうか?今日はそのあたりを考えてみましょう。

・LSPはコストが高く、見通しが効きにくく、競争過多に陥りやすい事業

・LSPに頼るライトニングウォレットはより収益力を高める必要があるかもしれない

・長期的にみて、現在のライトニングは全体的に「割安すぎる」?