2021年1月28日 4 min read

ライトニングノードは儲かるのか?

ライトニングネットワーク上のトランザクションの増加とともに、少しずつLNの中継手数料を稼ぐことに対して関心が集まってきているように感じます。果たしてライトニングノードは儲かるのか、検討してみましょう。

LNノードのビジネスモデル

まず、大前提として収益目的のLNノードを運用するとして、収入と支出の内訳や割合を予測する必要があります。幸いなことに、かなり簡単な事業構造をしています:収入:
・中継手数料 (チャネルごとに設定可能)支出:
・オンチェーン手数料 (おそらく支出の大半)
・資金をホットウォレットに保管するリスク (資本に比例)
・機材やサーバーのランニングコスト (固定費)したがって、資金効率を上げるにはより多くの中継手数料を得ながら、オンチェーン手数料をいかに節約するかが肝心となります。これはチャネルを開閉する回数を減らすことで実現しますが、チャネルあたりの残高を増やしたり、残高が偏りにくいところにチャネルを開くなど、多くの戦略が考えられるでしょう。また、資金力がないよりはあったほうが固定費率が下がるほか、リバランスのためのチャネル開閉も減らせるかもしれません。

ビットコイン単体でリスクフリーで得られる金利はありませんが、LNノードの運用が他の事業や投資と比べて割が良いのか考える必要もあります。
LNのルーティング市場概況

多くのチャネルを持つライトニングノードを個人的に運用しているLightning LabsのAlex Bosworth氏のツイートによると、2018年には5,000件の支払いを中継して約20ドルの手数料収入だったが、2019年には15,000件の支払いで200ドルのリターン、2020年には70,000件の支払いで2,500ドルほど得られたそうです。ビットコイン価格も変動している上に、どれくらいの資本をコミットして得られた収益なのかも一定ではないのでROEを計算するにはデータが不足していますが、現在Bosworth氏は複数のノードで少なくとも43BTCを運用しているので、現時点では年利1%には満たないのではないでしょうか。(上記リンクからBosworth氏の運営するサービス名"Yalls"で検索)Spotlightの小川さんも有料記事でデータを公開していますが、今年に入って手数料を狙いにいった結果として見込んでいる利益率はBosworth氏のノードとそれほど違いません。

ルーティングを攻略する方法
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