2021年2月26日 3 min read

サブスクリプションという形はどうなっていくのか

サブスクリプションという形はどうなっていくのか
Photo by Vadim Bogulov / Unsplash

皆さんは普段利用しているオンラインサービスに対してどのように対価を払っているでしょうか。私はTwitterやFacebook、Telegramのように基本無料のサービス(対価は広告閲覧など)に割いている時間が多いと思いますが、その次に多いのはサブスクリプション方式ではないでしょうか。今日は暗号資産払いでサブスクリプションを実現する問題点や解決案、そしてそもそもサブスクリプションというモデル自体の妥当性を検討していきます。

暗号資産払いでサブスクリプションを実現する問題点

ビットコインやイーサリアムを例に考えてみましょう。ユーザーの操作抜きにサブスクリプション(定期課金)を実現する方法はどのようなものが考えられるでしょうか。日常的な決済をレイヤー1のトランザクションでやることの不経済性を無視しても、基本的にレイヤー1の送金はプッシュ型なため、事業者が勝手に引き出す銀行振替(引き落とし)のようなことはできません。引き落としモデルを実現するために事業者のアドレスやスマートコントラクトなどに事前にチャージしておいて、定期的に事業者に一定額が割り当てられるモデルは、まとまった資金を拘束される面から見て「返金可能な前払い」であってサブスクリプションとは呼べないでしょう。

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