2020年9月2日 4 min read

界隈で言われる詐欺やスキャムって結局何なのか?

界隈で言われる詐欺やスキャムって結局何なのか?
Photo by Timon Studler / Unsplash

ちょっと今日は自分個人的に若干の厄介ごとに巻き込まれ、その対応に少しエネルギーを使われたりしたのですが、それにも一部関連してそもそもこの界隈で良く言われる詐欺とかスキャムとかはどういう意味なのかについてちょっと私見を書いてみます。

本来は大したことではないのですが、なぜかよくこの辺りが勘違いされている、人によって全然認識が違って議論が成立しない、謎の批判を呼ぶことが少なからずある気がします(大石さんも何か今日ちょっとこの辺Twitterでやってましたねw)

単純な詐欺

日本語のクリプト界隈で「詐欺」と呼ばれるものは、伝統的な詐欺手法を使ったものを指すことが多いです。例えばマルチ商法、ねずみ講、投資金の持ち逃げ、などなど別に本来仮想通貨がなくても似たような内容のものが以前から存在したものは、単純に「詐欺」と呼ばれます。またこのような経歴を持っている人たちが絡んで販売するコインも単純に「詐欺コイン」と言われることが多いです。これは本当に何も難しくない、純粋な詐欺師による仮想通貨詐欺ですね。中には合法性を謳うものもあり、明確に違法とは言えないものもあると思いますが、簡単なデューデリをすれば基本的に見分けるのは難しくないですし、常識的に考えれば見た目から怪しいやつです。(あなたは簡単に絶対にお金持ちになれます、とか宣伝していたり)

スキャム

一方上記の純粋な詐欺と、「スキャム」という言葉は微妙に違う意味で使われることが多いです。「スキャム」の場合はプロジェクトによっては非常に詐欺性が高いものもありますが、プロジェクトをやっている人たち自身もプロジェクト開始時は騙す気が本来はなかったり、後は受け手の解釈や価値観次第で詐欺と判断すべきかどうか分かれることも多いです。界隈でよく論争を巻き起こすのはこの「スキャム」という言葉とその分類です。半分ネタかもしれないですが、いくつか代表的なスキャムのパターンを見てみましょう。

FOUNDERや初期投資家が大量にコインを保有している

Foundersがたくさんコインを持っているものは、ユーザーがそれを完全に受け入れて透明性のあるものなら別にスキャムだとは思いませんが、多くの場合Foundersが大量にコインを保有しているものは、巧妙にそれに言い訳をつけていたり、Foundersが批判されないように巧妙に正当化が考えられたりしているものがあります。こういうのはスキャムと言われるものが多いです。具体例は出しませんが心当たりはいくつかあると思います。

言っていることと現実が著しく乖離している(過剰広告、分散シアター)

おそらくスキャムと言われるもので最も多いパターンがこれです。過剰広告ですね。本当に多いです。

例えばこのプロジェクトは分散化されていて誰もコントロールできません、と言いながら、開発者がAdmin keyを持っていたりする場合。これはマーケティング文句として言っていることと現実が乖離しているのでスキャムだ、もしくは嘘を言っていると批判されることが多いです。

他にも完全に嘘とは言い難いが、過去のICOプロジェクトの多くのように明らかに過剰にポテンシャルを煽っていたり、言っていることや約束していた状態と現実が大きく離れているものはスキャムだと言われることが多いです。夢いっぱいでトークンを売り出していたICOプロジェクトの多くはこの分類でしょう。

ユーザーに過剰なリスクを転嫁している

このパターンのプロジェクトはスキャムというよりはどちらかというと無責任、というのに近いかもしれません。

例えば最近出てきている新しいDeFi関連プロジェクトはコードの監査もしないまま、コードを公開してしまうものも増えてきています。Foundersは直接は利益を得ない、また過剰広告はしていなかったとしても、不必要なリスクをユーザーや投資家に転嫁してしまっているものはスキャムと言われることもありますね。

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