2021年6月21日 2 min read

Trezor suite

Trezorのユーザーにはすでにアナウンスが来ていると思いますが、先週に、Trezor Suiteの正式版がローンチしました。

これはウォレットインターフェイスの大幅なバージョンアップです。

こまかい改良点はいくつかあるのですが、ユーザーにとって大事な点を3点あげておきます。

i) Native Segwitアドレスが標準になった。

bc1から始まる、いわゆるNative Segwitアドレスがサポートされ、標準となりました。

すでに多くの取引所がNative Segwitでの入出金をサポートしています。

Native Segwitのアドレスを利用する場合、手数料がかなり安くなります。

特に安くなるのは、複数のコインを一つにまとめて送るような送金です。

従来の送金では、たとえば3個のコインを1つにまとめて送ると、乱暴にいって3回分(3倍)の手数料になってしまっていましたが、Native Segwitの場合はほぼ1回分の手数料程度でほとんど増えません。

これは入力の電子署名のデータがSegwitによってカウントされなくなるためです。

Native Segwitは導入から3年がたちましたが、いよいよTrezorのサポートにより、デファクト化がすすみそうです。

ii) シャミアの秘密分散法

シャミアの秘密分散法による秘密鍵の保管が可能になっています。

これは、シードフレーズのいわゆる24単語をそのまま保管するのではなく、いくつかの断片に分けて保管できる手法です。

分割数は任意にえらべ、たとえば 2 of 3 であれば、3つに分割したうえで、そのうち2つの情報が揃えばシードフレーズが再現できるというものです。

いわゆるマルチシグに近いようなセキュリティを享受することができます。

それぞれのシードの断片も英単語の羅列になりますので、管理は容易だとおもいます。

一つのシードだけを保管するのは怖い。かといってマルチシグは難しいというひとのために、中間的なソリューションとして優れた方法だとおもいます。

この機能が、Trezor Suiteをセットアップするときに利用することができます。

(なお、Trezor-Tモデルのみ対応)

マルチシグと違う点をあげておきます。

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