皆さん今年もよろしくお願いいたします。自分の方でも今年気になっているトレンドや今後の予想を早速いくつか紹介します。昨日大石さんがコラムで今年の見通しを書いており、個人的にこれが非常に明快で同意できる部分が多かったです。
大石さんのコラム↓
というわけで自分が書こうと思っていたことと結構被ってしまったのですが…、特に自分が大石さんと同意の部分ですが、
企業の独自チェーン構築へのトレンド
Ethereumは手数料やスケーラビリティ問題で使いづらく、EOSはガバナンス問題で不安定。企業はパブリックチェーン上での実験からすでに相互互換性を持つ独自ブロックチェーン構築に関心をシフトし始めています。イーサリアム2.0に時間がかかることもあり、今年もこの傾向は加速すると思います。
取引所のStaking市場への本格的参入と盛り上がり
これは去年EOSとCosmosのレポートで細かく分析した通りです。Stakingビジネスは今年から手数料競争が激化をはじめ、取引所はStakingを大いに盛り上げて、CosmosやTezosのステーキング市場で存在感を増すでしょう。
これは短中期ではステーキング銘柄に関してはおそらく価格的にも追い風になると思いますが、取引所の寡占が少しづつ進んでいくのは年末までには懸念や批判も出てくると思います。
EOSのレポート↓
BCH、BSVと半減期
これもすでに去年自分の方でもコラムにしましたが、Litecoinの半減期後のハッシュレートの推移を見ていても、BCH、BSV共にハッシュレートの下落と価格の下落が発生すると予想しています。
さて、上記以外で自分が考えていることを何点か。
日本の取引高マーケットシェアのさらなる低下
先日各国のビットコインの本当の取引高シェアを推定する、という記事を海外向けに書きました。
自分の推定では現在の日本(BTC-JPY)の現物のBTC取引高が大体平均して10~12%程度です。デリバティブではbitFlyerのグローバル取引高シェアが同じく12%程度です。
過去の正確なデータは取れないですが、大きなトレンドとして日本の取引高シェアは下落し続けています。アルトコイン上場の制限、レバレッジの2倍への引き下げなどを考慮すると日本の取引シェアはさらに下がっていくと考えられます。
同時にBinanceがロシアやトルコ、ポーランドなどの国での法定通貨との取引を急速に拡充しており、その他の国々では取引高の増加が予想されます。日本の取引高マーケットシェアが落ちるということは、それだけ国際的なプレゼンスや注目がさらに下がる要因、国内市場の金回りの悪化につながるので、界隈全体としてこの数字は一つ意識した方がいいと思います。