2021年1月13日 4 min read

トランプ大統領のインターネットからの消失とテック企業の検閲の脅威

トランプ大統領のインターネットからの消失とテック企業の検閲の脅威
Photo by Luca Bravo / Unsplash

さて、ここ1週間~数日間、アメリカではトランプ支持者の議会乱入と暴動騒ぎ、それに端を発したFacebook,Twitter,Google, Amazonなどの巨大インターネット企業によるトランプ大統領のアカウント停止が非常に大きな物議をかもしています。これは言論や表現の自由や検閲耐性などを重視する海外のビットコインコミュニティでも当然大きなニュースになっており、それに対して色んな議論や反応が出ており、自分も非常に大きな意味を持ちえるニュースだと思っています。

起きたこと

あまり詳しくフォローしていない人もいると思うので起きたことを簡潔に説明します。1週間ほど前にトランプからバイデンへのアメリカ大統領の引継ぎの承認式のようなものが米議会であったようですが、この承認式に「選挙は不正」「トランプは負けていない」と主張する熱狂的なトランプ支持者が乱入。数人の死者も出す大珍事が起きました。そしてこの直接の原因になったのがトランプのSNS上などでの呼びかけであり、彼は暴動や混乱を扇動していて危険だ、という理由でTwitterやFacebookなどがトランプのアカウントを凍結。結局多くの主要インターネット上のサービスでトランプのアカウントは半永久的に凍結され、インターネット上からトランプが一日で消える事態になりました。トランプのアカウントを停止、禁止したのはFacebook、Twitter、Reddit、Youtubeなど主要なソーシャルメディア上で全てトランプの発言は消えさりました。また、トランプだけではなくトランプの弁護士、また議会に突入したとされる人たちのアカウントなども凍結されたようです。それに反応して、トランプ支持者たちは規制や検閲がより緩い「Parler」というSNSアプリを移動し始めたところ、何と今度はGoogle Play(Android)、Appstore(iOS)上からParlerのアプリが削除されてしまいます。さらにとどめとしてParlerがインフラとして利用していたAWSのクラウドサービスもAmazonから止められ、アプリのインストールが出来ないだけでなく、サービスの運用がそもそも出来なくなり、事実上Parlerは巨大テック企業の協力により一瞬で潰されてしまいました。


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