ライトニングネットワークでの支払い時には、目的となるノードまでどのチャネルを利用するか、経路の選択が必要です。現在、
ユーザーが何もしなくてもノードが自動的に手数料が安くなるように選択してくれますが、選択した経路での送金が失敗すると自動的に次の経路を試せるまで数秒から十数秒ほどかかることがあり、待ち時間がUXを損ないます。その問題を軽減するために現在の簡単な経路選択アルゴリズムより優れたアルゴリズムが色々考えられ、最近その1つである確率的な経路選択アルゴリズムを試してみた論文が出ました。
今回の記事では双方のアルゴリズムを紹介し、比較してみます。
論文:"Security and Privacy of Lightning Network Payments with Uncertain Channel Balances." Rene Pickhardt, Sergei Tikhomirov, Alex Biryukov, and Mariusz Nowostawski (2021)