2019年12月19日 2 min read

オフラインの相手にもLNで支払えるようにする提案:Lightning Rod

オフラインの相手にもLNで支払えるようにする提案:Lightning Rod
Photo by Esther Tuttle / Unsplash

ライトニングネットワークは多くの点で画期的ですが、送る側も受け取る側も同時にノードがオンラインでないと支払いが成功しないというちょっとした不便があります。今回紹介するLightning Rodは、LNの支払いにおけるノード間のバケツリレーを途中で一旦停止して、最終目的地がオンラインになったときに続行させることができるようにする、という提案です。

LIGHTNING ROD

10月にベルリンで開催されたLightning Conferenceで提案されたLightning Rodは、hodl-invoiceという特殊なインボイスを使うことによって支払いが経由するルーティングノードのうちLightning Rod (避雷針)という特殊なもので一時的に支払いを留め置くことで、最終目的地がインボイスの支払い期限までにオンラインになれば支払い時点でオンラインでなくてもよい仕組みを作るものです。

メリットとしては、カストディの形を取らずにオフラインでの受け取りが可能になることが何より大きいです。(LNの普通の支払いの流れに、途中で待つ機能がつくだけのため)
一方でデメリットとしては、受け取り手がインボイスの期限が切れるまでオンラインにならない場合は通常通り支払いが失敗するほか、支払い経路上にLightning Rodノードが存在しなければ使えないことです。これを理由に考案者はウォレットプロバイダーがLightning Rodノードを運用することが好ましいとしています。(考案者自身、Breezというモバイルウォレットの開発者です)

また通常のライトニング支払いとは違い、Lightning Rod経由での支払いの際は送金元と送金先が直接LN外のサービスを使用してシークレットを交換するのでトラストレス性があります。ただ、個人間の場合これは使用感としては少し煩わしいかもしれません。

HODL-INVOICE

名前がついているのでなにか普通と違うのかなと思う方もいるでしょうが、hodl-invoiceが通常のインボイスと違う点はタイムロックの時間が通常より長いことだけです。

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