2023年2月9日 5 min read

最近のハッキングニュースに思うこと

最近のハッキングニュースに思うこと
Photo by Peter Forster / Unsplash

今回は一個人としての感想、最近の心境を共有させていただきます。

2023年2月7日、バイナンス傘下のWeb3ウォレット「Trust Wallet」がハッキングされ、$4Mドル相当のUSDCが窃盗されたという報道がありました。

‘Haunts me to this day’ — Crypto project hacked for $4M in a hotel lobby
The co-founder of Webaverse, Ahad Shams, has shared a public letter revealing how he was hacked to the tune of $4 million in a hotel lobby.

この件について被害者であるWebaverseの共同創業者によって声明文が公開されています。

Webaverse Theft Statement
We have some news to announce today. We are a private company, not a DAO and have never committed to a public treasury but we wanted to be frank and transparent with the community. Last year, Webaverse was targeted by a sophisticated scammer group (representing themselves as investors) over a pe…

彼は次のような主張をしています。

  • ホテルロビーでのミーティング中にハッキングされ盗まれた
  • ウォレット上の残高を写真撮影されただけで盗まれた
  • 公共Wifiには接続していなかった

被害者はそのときのミーティング相手に写真撮影されている間に何かしらの方法で秘密鍵をとられたと考えているとのことです。

また、過去にあったこちらの事件と同様の手口だと疑っています。

現時点ではこれ以上の続報はなく、盗まれた手法についてもよくわかっていません。

さて、実は先月にもビットコインコア開発者のLuke Dashjrが自己管理しているウォレットがハッキングされ200BTCを失った、という報道がありました。

ビットコインコア開発者、ハッキングで200BTC以上失ったと主張
ビットコイン・コア開発者の一人であるLuke Dashjr氏は、新年直前に発生したハッキングによってすべてのBTCを失ったと明らかにした。

この件は世界中の関係者に衝撃を与えました。ビットコイナー属性の高い方が被害にあったためです。

彼らは少なくともクリプト系プロジェクトの推進者であり、一般の人の平均レベル以上には鍵管理にも注意を払っていると思える点が気になってしまいます。

今の世の中、ちょっと手に負えるレベルを超える情報管理リスクに溢れてやしないか、と。

今まで思ってた以上に偽物(ウォレット)アプリだったり、フィッシング詐欺だったりの"騙そう"とするトラップがそこかしこにある気がしてきます。

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