2021年8月11日 3 min read

インフラ投資法案の可決

米国のインフラ投資法案が日本時間11日早朝に、賛成69、反対30の賛成多数で可決されました。

この法案は、仮想通貨事業者に影響が大きいということで、にわかに話題になっていました。

おさらいすると、バイデン政権の目玉政策として、米国のインフラに1兆ドルの支出をするというものです。要するに公共事業です。

財源の一部として、いままで税金の補足が上手く言ってない業界から、もっと税金を取ろうということになりました。

そこで出てきたのが仮想通貨業界です。

「お前ら脱税が多いんじゃないか?取引履歴を全部政府に提出することを義務付けするぞ」

というわけです。いままでコインベースなどの取引所は、取引高の多い人や、政府からお尋ねがあった人にかんしては情報を提供していましたが、この法案では、

もれなく全ユーザーの取引履歴が政府に共有されるという強烈なものとなっています。

さて、そこまでなら米国市民以外は関係ないわけですが、問題は、その履歴を提出する義務を追う対象が取引所以外も含まれていることです。

その定義が「他人に代わってデジタル資産の移転を行うサービスを定期的に提供する責任を(対価として)負う者。」

というもので、これにはいわゆるPoWのマイナーやPOSのバリデータ、Defiプラットフォームや、ウォレット、ソフトウェア開発者など広範囲の人が含まれると解釈できます。

すったもんだあったわけですが、結局、この原文は修正できないまま上院を通過しました。

このままだと、マイナーも、デジタル資産の移転を行う者として、移転したひとの情報を取得し、政府に報告する義務がでてきてしまいます。

ブロックに含めた取引の主を特定し、そのひとの本人確認をして、それを政府に提供する。

そんなことできるわけがありません。

今後の流れですが、この法案は、このまま下院に送られます。下院で可決された場合は、大統領の署名をもって成立します。

当然下院でも修正の議論が行われると思いますが、修正に失敗した場合そのまま成立する可能性が高いです。

個人的にはそのまま成立するのではないかと読んでいます。

というのも、3つの理由があります

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