友人からビットコイン(sats)を受け取ったり、ヤップアイランドから出金したものの、使い道に困ってウォレットで眠ったままになっていませんか?

ビットコイン決済が可能なサービスは増えてきてはいますが、まだ十分に知られていないのが実情です。 本記事では、ライトニングネットワーク上のビットコイン(sats)を保有している方を対象に、具体的な活用方法や利用可能なサービスを紹介します。

なお、ビットコインを知る上で最も大事なことは、実際に使ってみることだと個人的に思っています。少額からでいいので積極的に使い、さまざまな体験を通じてビットコインを知っていきましょう。

1. スイスの猫に餌をあげる:Lightning cats

https://lightningcats.io/

Lightning catsは、スイスにいる可愛い飼い猫「Juri」と「Kala」に餌をあげることができるサービスです。0.5ユーロ(約90円)分のビットコインを送ると、ライブ画面に映っている機械がリアルタイムで作動し、猫の餌が出てきます。

また、画面右下のヨーダを選択しビットコイン決済をすると、コメントを残すこともできます。試しに21sats払って、「メリークリスマス!」とコメントを残してみました(上記画像参照)。

ビットコインを他のウォレットや取引所に送金しても、画面の数字が変わるだけで、使った実感は湧きにくいかと思います。しかし、こうして物理的な動作に直結する様子を目で見て確認することで、低手数料で国際送金ができたという成功体験をより強く感じられるのではないでしょうか。

これと同じことを従来の方法で行おうとすると、一気に難しくなります。たとえば日本からスイスへ90円を送金しようとすると、銀行送金では数千円規模の手数料がかかるのが一般的で、少額送金そのものが現実的ではありません。金額よりも手数料のほうがはるかに高くついてしまうのです。

注意:時間帯によってはJuriとKalaがいない場合もあります。その際はめげずに再チャレンジしてください!

似たようなサービスで、羊に餌をあげるサービスTanglesheepもあります。
Tanglesheep:https://www.tanglesheep.com/

2. ランチを買う:ココロータスさん他

ビットコイン決済を導入しているお店もあります。有名なのは、東京を中心に約40店舗ほど展開しているキッチンカー、ココロータスさん。店舗や曜日によって異なりますが、ルーローファンやジーローファンなどのアジアを中心とした世界の料理を提供しています。

少額から試したい方、対面でビットコイン決済を体験したい方におすすめです。一人で試すのが不安な方は、ビットコインに詳しい方を誘って、手順を教えてもらいながら決済してみるのもいいかもしれませんね。

初めてビットコイン決済を体験したあとに食べる異国のランチは、きっとお腹も心も満たしてくれるでしょう。

ココロータスさんの出店情報はXをご覧ください。
https://x.com/Cocorotus

なお、BTC Mapというサイトではビットコイン決済を受け付けているお店が載っています。国内ではまだ店舗数が少ないですが、ぜひ覗いてみてください。

https://bitcoinhold.net/btcmap/

3. 落書きをする:Satoshi’s Place

https://satoshis.place/

Satoshi's Placeは、1satoshiで1ピクセルを買い、好きなように書き込める共有キャンバスです。ピクセルとは、ざっくり説明するとデジタル画像を構成する最小単位のことです。

1satoshiというビットコインにおける極小の単位で、デジタルのキャンバスを上書きしていく体験は、シンプルですがどこかビットコインらしくて個人的に好きなサイトです。

書き込む内容に特にルールはなく、上手い下手も、意味があるかどうかも関係ありません。ただの落書きから自社サービスの宣伝まで、ビットコイン決済を通して各々が自由にキャンバスへ表現しています。

雑多ではありますが、誰かの痕跡が積み重なってできているこの空間に、私はなぜか惹きつけられる心地よさを感じてしまいます。

4. 日用品を購入する:UseBitcoin

https://usebitcoin.jp/ja/

UseBitcoinは、ビットコイン決済でギフトコードを購入できます。ここで買えるギフトカードは、特定のオンラインストアでしか使えないものではなく、VISAやMastercard加盟店で使えるなど、日常の決済で幅広く使えるものが揃っています。

つまり、このサービスを利用すれば、間接的ではあるもののビットコインで様々な日用品を手に入れて生活することができます。

また、ギフトコードを購入する際、メールアドレスを含む個人情報を提供する必要がないことも特徴のひとつです。

5. eSIMを購入する:Bitrefill

https://www.bitrefill.com/esim

Bitrefillは、ビットコインをはじめとする暗号資産で、さまざまなデジタル商品を購入できるサービスです。特にギフトカードのラインナップが充実しており、海外のECサイトやサブスクリプションサービスなどを暗号資産で利用できる点がよく知られています。

こうしたギフトカードに加えて、BitrefillではeSIMも購入できます。世界各国向けのeSIMが販売されており、バックパッカーや各国を旅する人にとっては嬉しいサービスではないでしょうか?

海外ではクレジットカードが安定して使えないという話を聞くこともありますが、ビットコインがあればそういった心配をせずに、旅先でのネットワーク環境をすぐ整えられます。

6. 最先端の決済方法で最新のAIを試す:PayPerQ

https://ppq.ai/landing

PayPerQは、ChatGPTやGeminiなど最新のAIサービスをサブスク加入することなく体験できるサービスです。

テストとして数回試すだけでいいんだよなという方は、サブスク加入するよりお得に試すことができるかと思います。

PayPerQを利用する際は、あらかじめビットコイン決済等で金額をチャージしておきます。そして、AIサービスを使用した分だけ残高が減っていきます。チャージ方式にすることで、使いたい時だけ使う、使わなければ支払いは発生しないという、ユーザー主導の支払い体験を実現しています。

また、アカウントを作成することなく使用することもできるので、プライバシー面も気にせず利用できるサービスとなっています。

最新のAI関連サービスに興味がある方におすすめです。

7. 少額の投げ銭をする:Spotlight、Nostr

https://spotlight.soy/

Spotlightで書かれた記事には、ビットコインを用いて記事の購入や投げ銭ができます。また、受け取った投げ銭を自身のウォレットへ出金することもできます。

Spotlight内のポイントは、1ポイント=1satsで交換することができ、大体100ポイント(執筆時点の価格で約13.6円)から少額の投げ銭を体験できます。

またSpotlightでは、ビットコインを好んでいる人が集まっており、ビットコインに関するマニアックな知識や情報が蓄積されています。ぜひ覗いてみてください。

Spotlightに関する詳しい使い方はSTACK SATSのyutaroさんの記事を参考にするとよいかと思います。

Spotlight (スポットライト)
Spotlight の使い方。文章をライティングするだけで bitcoin (sats) をゲットできる、”Write to Earn”の1つ。あなたの知識を販売し、収益はすべて satoshi (sats) として換金することができます。Lightning Wallet を使った出入金方法についても書きました。

また、Nostrと呼ばれるSNSでは、Xのつぶやきのようなものに対して「いいね」を押す感覚でビットコインの投げ銭を送ることができます。Nostrでは、1satoshi(約0.1円)という超少額からの投げ銭が可能です。

Nostrはアカウント作成やウォレットの設定等があるので、手っ取り早く誰でも簡単にできるとは言い難いですが、他にはない体験が味わえるのでぜひ挑戦してみて欲しいです。

はじめてのNostr【はじめての方はこちら】 - nostr
こんにちは!Nostrへようこそ。 Nostrとは、非中央集権・分散型ソーシャルネットワークプロトコル。または、その仕組みを利用して作られたソーシャル・ネットワーキング・サービスの総称です。 【Nostrの仕組み】 複数のサーバと通信するので、故障や検閲への耐性があります 電子署名を使って本人であることを証明します 詳しくは、Nostrの仕組みをご覧ください。 【はじめかた】 ※入門サイトも参考

8. ビットコイン関連グッズを購入する:Lightning Base

https://lightningbase.jp/

Lightning Baseは、ハードウェアウォレットやぬいぐるみなどのビットコイン関連商品を、ビットコイン決済で購入できるオンラインショップです。

ただ決済をするだけではなく、ビットコイン決済を選択すると注文金額から5%OFFで購入できるというお得要素もあります。決済サービスに必要な仲介者による決済手数料がかからないため、その分他の支払い方法より安くできるようですね。

また、Lightning Baseでは住所入力をせず匿名での購入が可能です。ショップへ提供する情報はメールアドレスのみで、プライバシーに配慮した設計になっています。

さらに、東京・四谷の「Tokyo Bitcoin Base」では、Lightning Baseにある商品を実際に手に取って確認できる対面販売も行っています。ビットコイン関連の商品に興味がある、オンラインでの支払いは少し不安という方は、ぜひ一度足を運んでみてはいかがでしょうか。

9. オンチェーンのビットコインに変換する:Boltz

https://boltz.exchange/

satsという単位で使われるライトニングネットワーク上のビットコインは、オンチェーンのビットコインアドレスに直接送金することができません。

国内取引所は、ライトニングネットワークに現在対応していないので、satsで保有しているビットコインを日本円に交換したい場合は、一度オンチェーンのビットコインに変換する必要があります。また、ハードウェアウォレットで安全にオフライン保管したいというときもオンチェーンのビットコインにする必要があります。

Boltzというサービスは、この変換作業(スワップと呼ぶ)をトラストレスな状態で利用することができます。非常にシンプルなUI/UXですので、迷うことなくスワップできるかと思います。

また、上記の逆でオンチェーンのビットコインからライトニングネットワーク上のビットコイン(sats)にもスワップできます。取引所から出金したビットコインをライトニングネットワーク上で使いたいという場面で役立ちます。

スワップには0.7%のスワップ手数料がかかることと、最低金額(執筆時点では25000sats)が設定されていますのでご注意ください。

Boltzの技術的な解説記事もありますので、深く知りたい方はぜひ読んでみてください。

Boltzは本当にトラストレスなのか?Submarine Swapの仕組みから解説
BoltzはSubmarine Swapを用いて、オンチェーンBTCとLightning残高をアトミックに交換できるサービスです。本記事では、その仕組みとWeb appの役割から、Boltzがどこまでトラストレスと言えるのかを技術的観点で解説します。

まとめ:知識よりもまず実体験から始めよう

本記事では、ビットコイン決済を実際に体験できるサービスを紹介しました。お手軽に使えるものから、少し踏み込んだマニアックなものまで幅広く取り上げました。こうしたサービスを通じて、ビットコインの特徴や価値をより具体的に実感できるかと思います。

ビットコインに限らず新しいことを知る際に、書籍やWebサイトから情報を得るという方は多いと思います。私ももちろんそうしていますが、ただ読むだけでなく、自分から何かアクションを起こす方が記憶に残りやすく、吸収も早い気がしています。

何より、実体験に基づく情報は確実ですし、他の誰かに話すときにも説得力が増すかと思います。私がビットコインに触れ始めた際にこのことを強く実感し、以降はとにかく触ってみることを心がけるようになりました。

この記事をきっかけに、さまざまな体験をしていただければ幸いです。ご紹介したサービスを通じて、ビットコインの魅力を感じていただければ、なお嬉しく思います。

ビットコインについてより深く知りたくなったら、当サイト「ビットコイン研究所」の他のコンテンツもぜひ覗いてみてください。