こちらの記事は、下記の動画を元に書き起こし・一部校正した内容になっています。
Ordinals: サトシにナンバリングしたビットコインNFTの登場
東: 次はOrdinalsについてですね。今も活動している人はいると思いますが、一時期に比べると活気が少なくなってきているように感じます。Ordinalsとはどういう仕組みか、解説をお願いします。
加藤: ビットコインのトランザクションは、未使用のコインを消費して、新たに未使用のコインを生成するという構造になっています。その消費されるコインと生成されるコインに対応関係は本来ありませんが、この対応関係を見出し、1satoshiをNFTのようにノンファンジブルとして扱うのがOrdinalsというプロトコルです。
加藤: そして、Ordinalsのプロトコルに関連して、特定のサトシに対してオンチェーンデータを刻むという定義をしたのが、Ordinal Inscriptionsというものです。通常、Ordinalsというと、このOrdinal Inscriptionsを指すことが多いです。
東: なるほど、それならOrdinalsとは、サトシのナンバリングのことで、Inscriptionは本来別の話ということですね。多くの人がこれらを結びつけて考えがちなのですね。
加藤: はい、その通りです。Ordinalsとは、例えば"このsatoshiは5万5千ブロック目で生成された何番目のサトシである"という情報を全てのサトシに割り振るルールのことです。
Taprootを利用した新たなデータ保存方法Inscriptionとは?
東: なるほど。それに対して、Inscriptionとは何でしょうか?