2022年6月8日 2 min read

草の根ハードウェアウォレット続編

こんにちは。AndGoのハードウェア担当の片山です。

前回はオープンソースのハードウェアウォレットとしてSpecter/Arduino Hardware Wallet/SeedSigner/BitBoy を紹介しました。今回は続編を紹介していきたいと思います。(前回SeedSignerの名称を誤ってKoopaと紹介してしましましたので,訂正させていただきます。)

BOWSER WALLET

https://github.com/arcbtc/bowser-bitcoin-hardware-wallet/

「貴方だけのためのハードウェアウォレットを作ることは,ライトセーバーを作ることに似ていて,ジェダイになりたい場合には本当に必要なものです。」という冒頭でドキュメントが始まっています。

ハードウェアはM5Stackです。ホビー用途にも使われるマイコンで,これまでの記事でも紹介させていただきました。ボタンと画面が付属しているので単体で動作させることができます。開発はArduino IDEでできるのでM5Stackさえ購入すればすぐに試してみることができます。ユニークな点として,アルファベットを入力するためにモールス符号を使っています。ツー・トン・トンってやつですね。というのも,M5Stackにはボタンが3つついているのですが,そのうち2つを使ってモールス符号を入力します。親切なことにGitHubリポジトリには対応表も書かれています。世の中にあるハードウェアウォレットはどれもボタンの数が限られており,PINやニモニックを入力するのは面倒ですので,画期的(?)な方法です。

なお,ビットコイン周りの処理にはMicro-Bitcoinという32bitマイコン用のライブラリを使って作られています。今後,解析してみたいと思います。

ちなみにBowserはスーパーマリオにでてくるボスのクッパの英語名です。

Great! You’ve successfully signed up.
Welcome back! You've successfully signed in.
You've successfully subscribed to ビットコイン研究所.
Your link has expired.
Success! Check your email for magic link to sign-in.
Success! Your billing info has been updated.
Your billing was not updated.