先日、東京で行われていた小さなミートアップにFrostsnapという新しいハードウェアウォレットを作っている会社のメンバーがプロトタイプを携えて来ました。そのときに色々と伺ったのでこの記事に書いています。

Frostsnapは最近Dark Skippy脆弱性を公表していた2名を含む3人のチームが去年から開発しているハードウェアウォレットで、FROSTという閾値署名スキームを直観的に使えて、かつ生成したキーシェアを保管できるものです。

FROST自体はTaprootの導入でビットコインでシュノア署名が扱えるようになったことによって利用可能になった技術ですが、まだBIPとして正式に採択されているプロトコルはありません。(FrostsnapはBlockstreamが提案しているChillDKGに基づいているそうです)

今日は従来のマルチシグと比較したFROSTのメリット、Frostsnapのプロトタイプ版のデバイスについて、そしてハードウェアウォレット市場を見たときにどこに位置づけされるものなのか考えてみます。

Frostsnap
Easy, personalized, secure Bitcoin self-custody.

・マルチシグにFROSTを使うメリット

・特徴的なデバイス

・ハードウェアウォレット市場における立ち位置はどうなる?