2021年9月15日 2 min read

界隈のバズワードに踊らされないことの重要性

界隈のバズワードに踊らされないことの重要性
Photo by Jack Cohen / Unsplash

エルサルバドルのビットコイン法定通貨化の件に引き続き、最近界隈でも盛り上がり、バズワード化の様相を見せているDAOという言葉に関して、そもそもDAOとはどういうものなのか、投票ベースのガバナンスの問題点、ビットコインをDAOと見ること、短期の話を超えて今後どういう社会が来るのか、今後どういう人材が必要になるのか、教育の関係性など、DAOというトピックをベースに色々話しました。なかなかテキストベースで全て説明するのは難しいので、是非動画での会話をご確認ください。

https://www.youtube.com/watch?v=Dd22VWAQz60

さて、この動画でも一部触れたと思いますが、いわゆるブロックチェーンとか仮想通貨界隈というのは今ではNFT、次はDAOなどとバズワードの製造工場みたいになっており、それを追うだけで業界理解度が高い人であれば簡単に儲けられる(理解度の低い人の屍の上に)という構造になっている部分が大いにあります。

その現象に対しても肯定否定両面出来るでしょうが、ただし斉藤さん含めたアカデミックな中立な視点からのビットコイン、およびブロックチェーン業界含む全体への批判や指摘というのは重要だと思っており、特に短期のバズワードを追う作業を繰り返す作業は個人的にもビットコイン研究所を通してもあまり推奨したい行為ではありません。

一方、中長期で役に立つ知識や理解、短期のノイズに惑わされずに長期で重要なものを企業やコミュニティとしてもフォーカスし、深く理解し、作っていくということこそが大事だと思っています。

日本のブロックチェーン業界が世界のトップとの差がどんどんむしろ離れていっていると感じるのは、短期トレンドを作る側ですらなく、短期トレンドに消費されて振り回されているだけで、長期で重要なものに投資をして生産的な活動に集中したり、腰を据えて長期に重要なプロジェクトや開発にベットしたりすることが出来てないから、だと個人的には考えています。今だとNFTが盛り上がっていますが、アメリカなど中心に海外で盛り上がり始めた後に参入したのではもう基本的に大勢は決まっており、日本のようなローカル市場では戦えてもグローバルで競争力を保つのは非常に難しいですよね。過去に何度も何度もそういうパターンを見てきています。

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