約1年前にマイニングプールのOceanが誕生してから、マイニングの分散性を守ろうとする動きについて本稿で複数回取り上げてきました。Ocean自体はOrdinals Inscriptionsの検閲という文脈で話題に上がることが多かったかもしれませんが、報酬の支払いをできる限りノンカストディアルにしたり、報酬のボラティリティをマイナーに受け入れてもらう代わりに手数料を安くしたり、ブロックテンプレートをマイナー側で生成できるようにするDATUMプロトコルを開発するなど、マイニングの分散性を守る方面でも活躍しています。
そんなOceanのハッシュレートはこの1ヶ月ほどはおよそ4EH/sと、ネットワーク全体の0.5%前後で推移しています。
Oceanは従来型のマイニングプールにおけるプール側の権限を最小化していくというアプローチですが、実はより抜本的にマイニングプールの仕組みを変えることで「分散化されたマイニングプール」を実現しようとするプロジェクトがあり、これまでにいくつかのGrantを得て開発が進んでいます。Braidpoolです。
今日はそんなBraidpoolについて紹介していきます。
・マイニングプールの役割を整理する
・Braidpoolは「採掘候補ブロックのブロックチェーン」
・Braidpoolのマイナー獲得戦略としてのマイニング金融化