ライトニング決済は数年前と比べ安定性も大幅に改善しており、普通の支払いや送金が失敗するなどのトラブルはかなり減ったように思います。ところがインターネット上での支払いの少なくない割合を占める「サブスクリプションの支払い」にライトニングを使う例は全くと良いほど出てきていません。ライトニングの仕組みとの親和性が低いためです。
これに対してBOLT12とセットで提案されたRecurring Paymentsという規格がライトニングにサブスクリプションをもたらす!と数年前に話題になりました。今日はBOLT12のLndへの導入が年末~来年頃に見込まれる中、ついにライトニングがサブスクリプションの支払いに使われるようになるのか?という疑問を掘り下げていきます。
・ライトニングでサブスク決済が難しかった理由は「毎回手動で支払う必要があるから」
・BOLT12には当初はRecurring Payments (繰り返しの支払い)という仕様が含まれていた。これはウォレットが定期的に特定の金額のインボイスを自動的に取得して支払うというものであった。
・Recurring PaymentsはBOLT12から取り除かれたため、BOLT12の普及で自動的に使えるようになるわけではない。しかし、BOLT12の普及がRecurring Paymentsの実現を強力に後押しするのは間違いなく、おそらくウォレットがBOLT12に対応し始めると短期間でRecurring Paymentsの普及も進むと予想される。