2020年11月18日 5 min read

ビットコインに付きまとうよくある批判と勘違いへの回答

さてビットコインを中心にマーケットがまた大きく盛り上がり始めていますが、そうすると同時に、似たようなビットコインに関する批判を繰り返し見ることも増えます。個人的に直接そのような質問をされることもありますし、よくわからない批判や勘違い理論を言う人がSNSなどでも増えますね。
正直そういうものに対して毎回つっこむのも面倒なのですが、Fidelityがこの件に関して中々よくまとまった回答記事みたいなものを書いていたので、それをベースにビットコインに関するよくある勘違いとそれへの反論/回答をまとめておきます。Fidelityの記事↓https://www.fidelitydigitalassets.com/.../addressing...

ビットコインは価格が不安定過ぎてSOVにはなれない

価格が安定してないので使えない、という批判は長く存在しますね。それに対する回答としては、
・ビットコインの価格の不安定性は、外部からの介入への耐性を保つための固定供給スケジュールとのトレードオフである

・なので自由に供給を調整できる法定通貨などと比べて、市場価格が安定しないのは設計やコンセプト上ある程度は仕方ない部分がある(批判は一部正当であるといえる)

・ただし、ビットコインのボラティリティは歴史的にすでに下がってきており、今後保有者の多様化、市場規模が増加していくにつれ、さらに下がっていく可能性が高い

・また、確かにボラティリティは高いかもしれないが、ボラティリティは基本的に上昇方向のボラティリティ(Fiatに対してのビットコイン高)であり、Fiatに対してビットコインは長期的に価値を上げていくシナリオを描いている限り、価値の保存先として有用である

ビットコインは実需がない

これはなぜか特に日本で良く見ることが多い批判?の一つと思います。ビットコインはトレード用のアセットとしての価値しかない、とか、アプリケーションが作れないから実需がないとか、そもそも「実需」とは何だと思ってるんですか?とつっこみたいことが多いのですが、それに対する回答としては、

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