ファイル共有ソフト開発者の金子氏を追った映画「Winny」が封切りになりました。一部ではSatoshi Nakamotoとも言われる金子氏の逮捕・裁判を追った作品、ビットコイン支持者としては見逃せません。
中央集権による法定通貨の管理推進で重用されたケインズは、「私たちは最後にはみんな死んでいなくなる」(筆者訳:”In the long run we are all dead”)と言ったそうですが、作り上げた技術の進化がブロックチェーンの原点になった金子氏は、死んだ後にこそ輝く存在でもあります。
「世界の運命は、資本主義の安全を守るための自由の装置をつくり広めるひとりの人物の努力にかかっている 」とはピーター・ティールの言葉。
米国の銀行が、中銀融資でゲームセットを免れる「いつもの茶番」を繰り返すいまだからこそ、天才的な技術者が残した爪痕と業績は輝いて見えるのでしょう。
もしティールの言う「自由の装置」がビットコインで、それが広がることになるなら、生活の質はガラッと改善されるでしょう。
参考までに「世界を変えた10の発明」(2017年 National Geographic)を以下に書き出してみます。
- Printing press(活版印刷)
- Light bulb(電球)
- Airplane(飛行機)
- Personal computer(パソコン)
- Vaccines(ワクチン)
- Automobile(自動車)
- Clock(時計)
- Telephone(電話)
- Refrigeration(冷蔵庫)
- Camera(カメラ)
The 10 Inventions that Changed the World
https://www.nationalgeographic.com/magazine/article/explore-top-ten-innovations
インターネットも、iphoneも、EVもランクされていません。それもそのはず、基本は1900年の前半までに開発された技術を組み合わせてできていますからね。
でもビットコインが世界の標準的な通貨となるなら、10位以内にランクされるのではないでしょうか。
- 通貨価値が毀損されない
- 無駄な手数料を中間搾取されない
- 発行者都合で「凍結」されない
高校生の娘に、最近よく説明することがあります。
「僕ら大人たちはね、君らの財布からお金を抜き取ってじゃんじゃん使っているんだよ。だから将来は頑張って働いて、税金払ってね」
でも、さすがに機嫌が悪くなって口をきいてくれなくなるので、以下を付け加えてます。
「心配しなくても、大人が作った借金を君らが返す必要はないよ。さらに借金してまるごと次の世代に放り投げればいいだけだから。そうやってここまで来てるしね。ハンカチ落としと一緒だよ。世の中が壊れたときに、後ろにハンカチを置かれた人がババを引くだけ。だからババを引かない勉強をすると良いよ」
なんだか今の世の中の構造を言葉にすると、もう身も蓋もないですね。最後にはみんな死んでいなくなるから良いんでしょうけれど(あれリフレイン?)
ビットコイン先物市場のスーパースター
米国の銀行も、予定調和で中央銀行に救済されてハッピー・エンドが見え始めてきた今日この頃。ビットコインも株価指数も強気な動きが続いています。
さてこんな状況ですが、ビットコイン先物市場のスーパースターは、少し警戒態勢を取っているようです。