海外のVCを中心に、Web3に対する投資のムーブメントが起きているとの報道もすでにあり、日本もそのトレンドに乗ろうとしているように感じます。日本政府は2022年6月7日に、「経済財政運営と改革の基本方針2022」(通称「骨太の方針」)を閣議決定し、NFTやDAOの利用等のWeb3の推進に向けた環境整備を進める方針だそうです。
一方で、Web3は定義がはっきりとしたものではなく、分散型といいつつも中央集権ではないかという批判もあります。また、Web3はマーケティング的流行語で、現実的ではないという意見もあります。昨年12月に、Elon Musk氏が、
Has anyone seen web3? I can’t find it.
というtweetしたことも有名です(関連して【2021/12/23】記事にJack Dorsey氏のtweetについても)。
先日2022年6月11日に、Block社がWeb5を発表したこともあって、Web3にRIPが寄せられているようです。Web3に前のめりであることもリスクであるかもしれません。そこで、今回のコラムでは、Googleトレンドを利用して、Web3に関する国別の動向、前のめり具合を調べようというテーマです。
あくまで方法としては、Googleトレンドの「人気度の動向」を使用し、検索語は「Web3」、期間は直近の12か月(2021/6/20~2022/6/12)とします。国の選考基準はいわゆるIT競争力ランキングが高い国を適当に選び、また、筆者が興味のある2か国(タイ、イスラエル)を加えました。