2023年8月15日 3 min read

Vol.221 ドーパ民とビットコイン(2023年8月14日)

Vol.221 ドーパ民とビットコイン(2023年8月14日)

私たちが生存するために必要な食欲や性欲などを引き出すドーパミンは、幸せホルモンとも呼ばれる一方で、時として依存症(ギャンブル・アルコールなど)を引き起こすことでも知られています。

このドーパミンは、いわゆる脳内麻薬であり、だからこそパチンコに行きたくて仕方なくなってしまうのですね。はい、筆者も大学生のころに近くのホールでよく打っていました。

いわゆる平台と呼ばれる釘で玉の出方が決まる類いのもので、よく出る台は「打ち止め」といって報酬の上限玉数が決まっていたりします。その台は”出る”ことが確定をしているので、時間が来て開放されたところを打つというセコいことをしていたんですね。でもトータルだと負けてますね。なぜかというと、待ちきれずに普通の台を打つからです。時間しか資産のない学生なのに、時間をケチって負けるという思い返しても滑稽な時代でした。

さて、このドーパミンを記事に書こうとググり始めたところ、本日のトレンド最上位は「山田養蜂場」。何かと思えば、専務さんが盗撮で逮捕されたとか。

ただ、これもドーパミンによるところなのでしょう。なぜなら、”そういう”行為こそ脳内麻薬を最大限に発生させてしまうからです。

脳内麻薬が大量生産される条件

「ドーパミン中毒」by アンナ・レンブケ の書籍によると、ドーパミンが多量に放出されるのは、成功と失敗が50:50のとき、予測不能な不確実性が最大のときだそうです。

ギャンブルの依存症になると、心のどこかに「負けたい」という気持ちが出てくるとも指摘されています。負ければ負けるほど、勝つことへの不確実性が大きくなり、だからこそ勝ったときの快感(ドーパミン放出量)が最大になるからだとか。

山田養蜂場の専務さんは創業者の次男ですよね。おそらく恵まれた環境で育ってきてチャレンジする目標がなくなり、だからこそ「見つかったら会社ダメになるリスク」を自分で作り出して切り抜け、脳内ドーパミンを大量に放出したかったのではないでしょうか?

もちろん単なる憶測でしかないですが、知らず知らずのうちに脳内ドーパミンを希求するようになり、それに最適化された行動、つまり自ら50:50のリスクを作り出して身を投じてしまうという選択を無意識に行ったように見えました。

暗号通貨の不確実性がドーパ民を引き寄せる

さて我らがビットコイン。今でこそ地蔵のように「いつ見ても30,000ドル真下」ですが、動いていた時期は日に4割とか意味不明な激しさを誇っていました。

上がる・下がるに関して言えば、それこそ50:50です。日に4割のボラティリティがどっちに吹っ飛ぶか分からない不確実性に数十倍のレバレッジを賭けてポジションを持ったりするのです。そりゃドーパミンも大量に出るってものでしょう。

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