2023年7月18日 4 min read

Vol.217 それは誰のための通貨なの?私たちがビットコインを保有すべき理由

Vol.217 それは誰のための通貨なの?私たちがビットコインを保有すべき理由

OpenAIの共同設立者であるサム・アルトマン氏によれば、成功する起業家はメールへの返信が早いそうです。同氏は追跡プログラムを書いても時間調査を実行し、その結果は「何日か」か「何分か」のレベルで違いが明らかになったとのこと。

早いことに価値があると頭では分かっていても、エアビーやレディットの成功を支えてきた起業家が言うと、その言葉には一層の重みがあります。

その迅速性に視点を移せば、現在の市場は既存の「指標」の遅さに歯がゆさを感じているのではないでしょうか?

例えば、米国の中央銀行が金融政策を決定するために用いる指標の一つである消費者物価指数(CPI)は、なんと今から約110年前の1913年に導入されました。

1913年当時はコンピュータという概念さえ存在しておらず、現代コンピュータの原型とも言える電子計算機が初めて登場するのは1940年代まで待つ必要があります。

当然、インターネットは存在せず、そのような環境を前提として開発されたCPIは、データ収集から公表までに1ヶ月以上の時間を必要とします。

しかし、最近では日々のインフレ指標を独自に収集し公開するサービスも登場しています。例えば、Truflationというウェブサイトでは、この記事を書いている2023年7月17日現在のインフレ率を2.24%と発表しています。

直近のCPIは3%でしたから、Truflationというウェブサイトの発表したインフレ率が2.24%であるとすれば、米国のインフレが収束に向かっている可能性が示されているとも言えます。

ところで今のインフレは、もともと2021年にFRBのパウエル議長が「インフレは一時的」との見解に固執したことが、利上げのタイミングを遅らせたことが理由の1つとされています。

しかし、CPIという指標の性質を見てみると、パウエル氏の判断よりも、使用されている指標が「遅すぎる」ことが問題の根本であると言えるでしょう。

さて、ここまで書いてきて、法定通貨である米ドルとデジタル通貨であるビットコインを大まかに比較してみたくなりました。荒すぎて手に刺さりそうですが、とりあえず提示してみます。

最も重要な観点の一つは、それぞれの通貨の供給量をどのように管理しているか、という点になるでしょう。米ドルの場合、その供給量は政策決定者によって調整されます。一方、ビットコインの場合、供給量は予め決まったプロトコルに従って生成され、その数は最終的に2100万枚に限定されています。

では言い訳はこのあたりにして、見てみましょう!

これ、自分ががビットコイン派だから好意的に寄っている部分もかなりあるのでしょうが、、、それを差し引いてもビットコインのほうが通貨としての価値は優れていますね。特に透明性と即時性。

唯一ビットコインが担保しない要素は、”オーナー”が自由に通貨を発行出来る「通貨発行権」ということになります。

通貨が「誰のもの」であるかという観点から考えると、これはヒリヒリ来る問題ですね。

○ 法定通貨は通貨発行権(シニョレッジ)を持つ者のため

○ ビットコインはすべてのステークホルダーのため

通貨発行権をもたない私たちが保有すべきは、、、やはりビットコインという結論になってしまいますね(主観?)

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