Torは1年以上前からロシア政府によるとされる大規模な攻撃を受けており、接続の安定性が低下し、利用体験が損なわれています。ビットコイナーの中にはUmbrelなどのTorを前提とするプロダクトを利用していたり、ダークウェブを訪れる方もいらっしゃると思いますが、2022年夏以降にページの読み込みやAPIの呼び出しに所要する時間が大きく伸びている実感があるのではないでしょうか。
私自身、ダッシュボードでアップタイムを管理しているOnionサービスがあるのですが、ヘルスチェックのためのリクエストが15秒以上かかってタイムアウトすることが度々ありました。サービス自体は止まっていないが、リクエストへの応答に15秒以上かかっていたのです。
今回TorにProof of Workが導入されることとなった経緯と果たして期待される効果が得られるのかを見ていきましょう。