2020年9月1日 3 min read

Defiによるコイン借り入れ需要の謎を解く

Defiによるコイン借り入れ需要の謎を解く
Photo by ZSun Fu / Unsplash

Defiで最も有名なプロダクトにCompoundがあります。

Compoundは、P2Pのレンディングプラットフォームですが、コイン担保型です。つまり、アコムのカードローンのように信用だけでお金を貸してくれるわけではなく、借りる額以上の担保を自分が差し出さなくてはいけません。

たとえば、1000ドル分のイーサリアムを担保として入金し、そのうち600ドル分のステーブルコイン(USDC)を借りるというような取引です。

つまり、自分で貸出を設定して、自分で借りる。そして金利を払う、ということになります。

一見すると奇妙で、これなら普通に目的のコインに交換したほうが金利もはらわずに済むので安いとおもうのですが、Compoundは人気を博しています。なぜでしょうか?どこに需要があるのかを分析します。

i. 売れないトークンがあるが、別のコインで運用したい

これはロックアップや契約上の関係で売ることができない大量のコインがあるが、それを運用したいというケースです。

たとえば、あるコインのファウンダーで、10億円分のコインをもっているとします。しかし、ロックアップでまだ売ることはできないという契約だとしましょう。

しかしそれを担保にいれて、6億円分のUSDCを借りれるとすれば、そのUSDCをDefiの運用にまわすことができます。つまり、市場に出せず売れないコインであっても、それを担保に運用ができるということです。

なお、Compoundでとりあつかっているその手のコイン(運営が大量保有しているようなタイプのもの)は、ひとつしかありません。つまりBATです。

BATがなぜCompoundで扱われているのか経緯はしりませんが、要するにそういうことがしたいというBATの強い意向が裏で働いているのかも知れません。

今後も草コインがCompoundに追加されたらそういうことだとおもってください。

ii.先物のヘッジより簡単である

あなたがBTCマキシマリストで、長期にBTC保有しているとします。今後のBTCの値上がり益は逃したくないとします。しかし、ETHを使って参加すると美味しいファーミングイベントがあって、ぜひとも参加するのにETHがほしいとしましょう。

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