2023年5月4日 3 min read

ビットコインウォレットにおけるメッセージ署名機能の功罪が話題に

ビットコインウォレットにおけるメッセージ署名機能の功罪が話題に
Photo by Kelly Sikkema / Unsplash

皆さんが利用しているビットコインウォレットにはメッセージに署名する機能がありますか?

ビットコインアドレスに対応する秘密鍵で任意のメッセージに署名すること自体はたやすいことですが、この機能を搭載しているウォレットは多くありません。Bitcoin CoreのほかはElectrum、Sparrowなどのデスクトップ版のアドバンスユーザー向けのウォレットが大半となっています。それもそのはず、ビットコインウォレットによるメッセージ署名のユースケースがあまり存在しないためです。

アドレスに紐づいた秘密鍵のコントロールを示すことになるので、保有資産の証明、あるいは確かに秘密鍵を保有していることの証明にはなるのですが、それが求められる場面は(現時点では)滅多にありません。

強いて言えばOpendimeのように物理的に破壊しないと秘密鍵を取り出せないデバイスは署名機能を活用してアドレスに対応する秘密鍵がちゃんと存在することを証明しています。実際に2019年に私は未破壊のOpendimeから出力された署名から公開鍵を逆算し、マルチシグに利用できるようにするためのスクリプトを作成し公開しました。

ところがBitcoin Coreからこの機能を削除してしまおうという提案がなされています。一体どういうことでしょうか。

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