2021年7月17日 3 min read

ShapeShiftのDAO化の本当の狙いは?

ShapeShiftのDAO化の本当の狙いは?
Photo by Austin Distel / Unsplash

界隈で知名度の高い簡易取引所サービスであるShapeShiftがDAO化して、ユーザーに広くトークンを配る、という発表が注目を集めています。自分もこの動きは興味深い点があると思っている一方、違和感や、懐疑的に思っているところも多いので、自分の印象、考えられる裏のアジェンダ、今後のトレンドなどについてポッドキャストの方で色々話しました。

https://stand.fm/episodes/60f29b0f50854f000694923d

以下にテキストでも要点を書いておきます。

  • 暗号通貨同士の取引サービスを提供するShapeShiftが法人格を段階的に解消して、DAO(自立分散組織)化することを発表
  • ShapeShiftの過去のユーザーやその他のDeFiユーザーなどにトークンを広く配布し、同時にFounderや初期の株式への投資家などのトークン保有の比率を減らすことで、株式会社ではなく分散化された組織として再スタート、挑戦していくことに
  • Foxトークンはいわゆるガバナンストークンとして、ShapeShiftのサービスの方向性に投票できるだけでなく、Yieldfarmingにも使えることから、DAO化発表後にFox価格も高騰。市場は概ね好意的に捉えている様子。
  • 一定以上のユーザーベースがあり、サービスとしての実績もある法人が、DAO化するという試みの流れは新しく、ShapeShiftがその先駆けとして新しいトレンドに挑戦するという点では興味深い
  • 一方、そもそもFounderや初期の投資家が自分たちの取り分を減らしてまでDAO化に踏み切るというのは、普通に考えると違和感も残る。単純にDAOに未来を見ているというよりも、何か彼らなりの都合もあると考える方が自然だと自分は思った
  • 考えられる仮説として、ShapeShift自体Uniswapやその他のDeFi系プロジェクトの台頭や、AML規制の強化とKYCの厳格化などの影響もあり、会社としての将来性も見えなくなってきていた。その中で上場などとは別の形で何かしらExitしたかったから、その方法論として「DAO宣言」をしたと考えれば色々辻褄は合うと思う。
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