伝説のハッカーと呼ばれるケビン・ミトニック氏の本を読んでいます。「超監視社会で身をまもる方法」という時流に乗った本なのですが、基本的なプライバシーの守り方が書かれているので超おすすめです。

さて、その中で金融取引専用のPCを作るというトピックがありました。

暗号通貨のウォレットを普段つかっているPCで行うのはあまりおすすめしません。というのも、ウイルス、マルウェアへの感染リスクがあり、アドレスの書き換えや、ログイン情報の抜き取り、キーロガー、あらゆる脅威にまみれているからです。

ミトニック氏は、専用PCを作ることをおすすめしています。そこで私なりに工夫した簡単な専用PCの作り方を教えます。

1. ノートPCの選択

小型ノートPCを用意します。何でもよいです。モバイルノートというカテゴリでOKです。

SSDなど搭載している必要もなく、eMMC 64GBあれば十分。CPUもCeleronで大丈夫です。

HPやAsus、マウスコンピューターなどで3万円以下で購入できるとおもいます。なお、ディスプレイやキーボードが邪魔でなければラズパイでも良いでしょう。ミトニックはChromeBookをすすめていましたが、ハードウェアウォレットが動作しないという情報があり、私は試していません。私はAsusのPCをつかっています。

2. Ubuntuをインストール

OSはUbuntuを入れましょう。Windowsはダメです。元々入っていたWindowsは全て消去しましょう。

このあたりは検索すれば多くの人の記事があるので難しくはないとおもいます。Ubuntuを最低限の構成でインストールすれば、あまり余計なものは入っていません。それ以上のアプリはインストールするのはやめてください。

3 ホームディレクトリは暗号化

インストールする際に、「/home以下を暗号化する」のオプションを必ずチェックしましょう。暗号化しておけば万が一PCを紛失したり盗まれた際にもHDDを抜き取られてログインされてしまうということはなくなります。必須です。

4. Googleにはログインしない

GoogleやAmazonにはログインしてはいけません。そこから多大なプライバシーの情報が盗まれるからです。

ブラウザは、ChromiumというChrome互換のフリーソフトが使えるのでそちらを利用します。またはFirefoxでも構いません。

5. Temporaly Profireでブラウザを利用する