今週、Trezor社が業界初の「量子耐性のあるハードウェアウォレット」を発表しました。私もその場で発表を聞いていたのですが、最初の感想は「どういうこと??」でした。一般的に言われがちなビットコイン(やアルトコイン)の量子耐性リスクはハードウェアウォレット側で対応できるものではないためです。
しかし、発表をよく聞いてみるとそれとは別にハードウェアウォレットの仕組みにも量子コンピューターによるリスクがあること、そして今回Trezorはそこを手当したことに納得しました。
今日は「量子耐性のあるハードウェアウォレット」が具体的に何を指すのか解説します。
・ビットコインの「量子耐性リスク」はハードウェアウォレット側で手当てできるものではない
・ハードウェアウォレットの仕組みのどこに「量子耐性」を実現したのか?
・超長期的には必要だが、いま購入すべきという判断材料にはならない