2020年3月5日 2 min read

CoinJoinの進化版としてのPayJoin

CoinJoinの進化版としてのPayJoin
Photo by Jason Dent / Unsplash

先日、コロナウイルスの影響もあってかVRが流行しているビットコイナーたち数十名が、Altspace VRというアプリを使って学会発表のようなものを行っていました。そこでのプレゼンテーションはPayJoinというCoinJoinの新形態についてでしたが、興味深い内容でしたので共有させていただきます。ちなみに、このようなイベントの企画が行われているBitcoin VR Degeneratesというテレグラムグループがあるので、参加したい方はどうぞ。

COINJOIN

ご存知の方も多いかもしれませんが、CoinJoinとは複数の主体が1つのトランザクションに参加して、outputが誰のコインかわからなくする(混ぜる)ということが目的で行われます。プライバシーを向上することが目的の場合、inputとoutputの金額を比較されても完全には解析されないように、すべての参加者が一定の金額で行うことが多いです(0.1BTC単位のinputを任意の数追加して、出力として同じ数だけ受け取るなど)。そうすると、等しい金額のinputとoutputの対応は確率的にしか判断できません。この過程で問題視されるのが、「お釣り」などです。全員がたまたまキリの良いUTXOを持っていたら別ですが、端数は混ざりにくく、CoinJoinの前後でも対応がわかりやすいままです。なので、その端数に関してはプライバシーが向上されませんし、確率に隠れることができないので簡単に追跡できてしまいます。さらに、このようなCoinJoinはほぼ同額の大量のinputとoutputが並ぶので素人にもぱっと見でわかりやすく、ブロックチェーン解析を行っている会社にとっては更に簡単に見分けがつきます。ですので、取引所への入金前や出金後にCoinJoinに参加することでアカウント停止や資産凍結の処分を受ける可能性すらあります。

PAYJOIN (P2EPとも呼ばれる)
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