2021年9月30日 4 min read

最近のNFTを触ってみてわかってきたこと

世間的にはNFTがまだ大盛りあがりで、今日はSBIがNanakusaという日本のNFTプラットフォームを買収した、というニュースも有りましたね。

ご存知の人もいると思いますが、自分は元々NFTに関しては2017年以前を中心に新しいコンセプトの実験や関連ウォレットの開発などをしていました。いわゆる「老害NFTer」を自称しているのですが、ビットコイナー反省会の企画でいわゆる「クロスチェーンNFT」みたいな企画をしており、久々にNFT関連のツールをいじったり、NFTを集めている人たちと触れ合ったりしました。

その体験を元に、色々久しぶりにNFTをいじった感想と、今後の予想をしておきます。一部についてはSpotlightでも記事にしていたので、興味のある方はそちらを御覧ください。


https://spotlight.soy/detail?article_id=zof9akqkh

NFTはやっぱりバブルか?

一言で言えばや価格的にはやはり完全にバブルですよね。いじってみてからくりもある程度わかってきましたが、その印象は変わりませんでした。

自分が主に扱っているのはビットコイン上のCounterpartyを使ったSpells of GenesisやRarepepeのトークンです。しばらくはイーサリアム上のCryptopunksなどが注目されていましたが、Punksよりさらに以前に存在していたNFTがあるらしいぞ!?ということで、今までPepeなどを知らなかったような層がVintage NFTとか行って、Counterpartyのトークンを物色し始めているような状況です。

また、これは一部バイアスも含みますし、自分の観測内の話にはなってしまいますが、いわゆるちょっとパーティ系というか、ちょっとウェイ系な人たちが多いのに気づきました。別にこれは自分の好きなタイプの人間を説明するコラムではないですが、勢いはあってみんなで盛り上がってるけど、言ってることは浅め、という感じでしょうか。彼らは、パット見は「本気で」Pepeがすごい、と言っていますが、所謂ホットなトレンドのNFTを売買して、ぐるぐる移動して高い収益をあげようとしている人たちです(本人たちが認めるかはさておき)

これって何かに似ていると思うのですが、そう去年からすごい流行ったDeFiのYield Farmingですね。一つのプラットフォームやDexが盛り上がって、すごいAPYがついたと思ったら、それよりさらに「ホット」で高APYの「DeFi」が現れて、みんなそれに飛びつき以前盛り上がっていたものは衰退する、というのをDeFiじゃなくて、ブロックチェーンアートのコレクションという文脈でやっているだけです。

こういう人たちがどうやら盛り上げ役として、NFTバブル、NFT好況を支えているようです。ただし、彼らは各コミュニティの盛り上がりの起爆剤になると思いますが、飽きるのも、収益が出なくなったらやめるのも多分早いです。今はまだトレンドのたらい回しをやっている段階なので、もうちょいもちそうですが、LootにVintage NFT、そろそろ新しいネタが尽きかけておりあからさまにOpen Seaの取引高も減っているので、とりあえず短期的にはNFTバブル終了も近いんだろうと改めて思いました。

ちなみに相場全体的に見ると、年末に向けてビットコインやイーサの価格が上がるシナリオもまだ捨てられてはいないので、その点ではNFTバブルももう一波くらい来ても驚きはしないですが、せいぜい今年一杯くらいが賞味期限だろうな、と個人的には思っています。(もし仮に転売用にNFTを買ってる人がいれば、売るタイミングをもう用意した方が多分いいですよ)

日本のNFTは残念ながらしょぼいです

もう一つは日本でもNFT関連のことをやっている人や企業もいるのですが、今回いじってみて改めて感じたのは日本のNFTエコシステム自体がアメリカ中心の海外のものと比べると、規模感的にもレベル的にもしょぼい、と残念ながら感じました。

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