Lightning Networkのウォレットの分類とそろぞれの特徴、メリット、デメリットなどについて簡単な比較表を作りました。(添付画像参照)



こちらのURLからも確認可能↓

https://datawrapper.dwcdn.net/Wj608/3/?fbclid=IwAR3tcGugpxtncAENGYaZeBfyS_us-p0CIFbY67E4Iunda43b-eAPKkTVMeU

基本的には比較表を見てもらえれば、最新のLN Walletの特徴とメリット、デメリットをわかるようにまとめたのでそちらをご確認ください。以下いくつか重要ポイントを手短に補足します。

フルカストディアル

こちらはすでにBluewalletなど過去のコラムで解説しており特に理解は難しくないので割愛します。カストディアルウォレットは資金を持ち逃げされる可能性/リスクがありますが、取引所ユーザーなど含め大部分のユーザーは単純に楽なUXを求めてこちらのタイプを使っていく可能性が高そうです。

HOSTED CHANNEL

こちらはフルカストディアルウォレットのプライバシーと検証性の課題を解決しようという興味深い試みです。フルカストディアルと比べて、プライバシーや検証可能性などのメリットがあります。ただしカストディアルであることには変わりはなく、「カストディアルウォレットの改善版」といったような位置づけです。

個人的にはフルカストディアルより、こちらのモデルが今後流行って欲しいと思いつつ、クライアントは常にオンラインなわけではないので、Lightning Paymentの常時受取りが出来ない、というデメリットもあります。
Hosted ChannelについてはLightning Network開発者の小川さんが解説記事を外部で書いてくれているので、是非こちらをお読みください。

ブロックチェーンも不要?Hosted Channelとは
Lightning Networkは、ペイメントチャネル(以下、チャネルと略す)という、資金をブロッ
LIGHTNING SERVICE PROVIDER(LSP)



こちらのモデルも比較的新しいモデルです。代表的なウォレットとして、BreezやPhoenixがあります。LSPという名称はBreezがつけたものです↓

Introducing Lightning Service Providers
The Lightning economy is coming, and it will combine two fundamental components: technological innovation and actual people. The…

こちらのモデルはウォレットからデフォルトで接続するハブをウォレット企業のものなどにあえて限定することで、裏でユーザーの為にチャネルのLiquidityなどを調整してくれるようなモデルです。(多分これだけだとピンと来ないと思うので、後で必要なら手書きか何かで補足説明します)

フルカストディアルやHosted Channelと比べてこちらのモデルはGoxリスクはなく、一応ノンカストディアルです。

課題としては裏でLiquidityマネジメントなどをやるのはコストや手間の負担がプロバイダーにとって大きく、果たして持続的なビジネスモデルとして成立出来るかまだわからないところでしょう。また、各ユーザーにウォレット会社などが裏で用意してあげられる資金はそこまで大きくなく、受金出来る最大金額に制限があったり、場合によってはチャネルが一定期間移行閉じられてしまうリスクなどもあります。

また、カストディアルウォレットと比べてユーザーの為に毎回オンチェーンでチャネルのセットアップが必要で、スケーラビリティの面でもハードルが上がります。

現状は色々課題もありますが、個人的にはこちらのモデルはノンカストディアルとユーザビリティの両立を図ったモデルで、オフライン時の送受金機能など今後LNの機能が少しづつ強化されていけば今のカストディアルくらいの使用感で使えるようにいずれ(1年半~二年くらいか)なると思います。

SPV&フルノード

こちらはすでにEclairなどを使っている人たちもいると思いますし、すでに色々説明しているので、割愛。

これらのタイプのウォレットは今のところはある程度以上Lightningを理解している人でないと使用は難しく、今後LNを利用するユーザーのリテラシーはむしろ下がっていくと想定すると、将来的には玄人ユーザー以上じゃないとこれらのソリューションは使わない可能性もあります。

重要なのは自分が必要だと思えば、DIY形式でノンカストディアルでプライバシーが高く、Liquidityも自由に調整が利くマイクロペイメント環境を作ることは可能になるだろうということです。

将来的にはCasaなどの簡単にフルノードを常にオンラインで運用できるハードウェア+前述のLSPのようなLNのマネジメントサービスに対して月額で利用料を支払うこと(今のルーターやインターネット契約みたいな要領です)で、LNの本来あるべき使い方と優れたUXの両立が出来ることを期待しています。

というわけで、Lightning Networkのウォレットと言っても色々なタイプが現れ始めています。Hosted Channelなどもカストディアルウォレットの改善版という感じで、ぱっと見軽微な差に見えますが、確実にLNの現状の課題を解決する為の具体的な改善が進んでいると思います。

今の時点ではそれぞれが長所、短所両方ある状態です。当面は必要に応じて複数のウォレットを使い分けるような形になると思います。少し面倒ですがまさにLightningの成長期ということで、新しいソリューションがどんどん試行錯誤されているのは個人的に非常に楽しいし、興奮度が高いです。