2025年10月31日 7 min read

ビットコインを定点観測するためのおすすめデータサイトや取得方法

ビットコインの現状を把握するために見るべきおすすめサイトを網羅。

今回は質問コーナーから頂いたお題です。

質問: 日常的に見ている統計データがあれば教えてほしいです。
>今のところ1億ほどしか存在しないUTXOセット
これは自分のノードから得た情報なのでしょうか。

おそらくダストリミットに関する記事を読んでいただいたことがきっかけのご質問です。記事内でUTXOセットの肥大について触れた部分を引用してくださっています。

ダストリミットはポリシーによる制限なのに比較的守られている理由
ここ半年の間、ビットコイナーの間で(何の生産性もない)議論を巻き起こしているOP_Returnに関するポリシールール緩和ですが、緩和する理由としてもはやポリシールールの既定値に関わらず迂回されてしまっていること、迂回のためのインフラがビットコインの公平性を歪めたり(マイニングの中央集権化につながる)使い勝手を悪くする(手数料推定の正確性を毀損する)ことが挙げられます。これを元に緩和してしまったほうが良いというのがBitcoin Core開発陣の多数の判断です。 💡実際に緩和したところで、大きなデータの記録にはOP_Returnを使うより安い方法があるので大した影響はないと予想されます。そういう意味でも本当に不毛な議論です。 さて、ポリシールールには色々ありますが、その中の1つにダストリミットがあります。これはトランザクション出力について、アドレスタイプごとに「最小金額」を決めています。前提として、「使うのに必要な手数料より少ない金額のUTXOは非経済的であり、正当な使い道はない」という発想があります。(使おうとするとむしろマイナスになる!) アドレス形式 ダストリミット(

確かに、ビットコインの状況を正しく理解するにはネットワークや市場のデータをある程度把握しておくに越したことはありません。ここ最近では、本稿で他にもデータをベースにした記事をいくつか掲載しています。例えばデータから見たライトニングネットワークの全体像です:

データから見るLNのパブリックノードの全体図
ライトニングネットワークの可視化を行ってくれる「ライトニングエクスプローラー」と呼ばれる種類のサービスには数社あり、老舗の1ML.comや最大手のAmboss.space、さらには人気ブロックチェーンエクスプローラーのmempool.spaceなどが参入しています。大量のデータを集めてユーザーに見つけやすくすることで価値を提供しているこれらのサービスですが、実はブロックチェーンエクスプローラー同様、彼らが収集しているデータの多くは一般的なライトニングユーザーにも収集可能なものです。 というわけで、ライトニングネットワークを流れてくるゴシップ情報を保存する仕組みを構築してみました。今回は自分のノードが受信した約10日分のライトニングネットワークのゴシップデータをもとに気づいたことを取り上げてみます。 💡ちなみにAmbossなどで提供されているすべてのデータがライトニングノードから取得できるわけではなく、例えば外部からノードのアップタイムを監視したり、ノードから自主的に提供を受けたり、あるいはエクスプローラーへのアクセス解析のようなメタデータを活用するなど、エクスプローラーによって真

というわけで、今日はオンチェーン・ライトニング・市場の3つの観点から、定期的に確認すると状況が見えてきやすい信頼性の高いデータの手に入れ方について書かせていただきます。

・オンチェーンはデータサイトが充実している

・LNはデータと肌感覚が一致しにくく、一次情報の取得が望ましい

・技術だけでなく、市場についての情報も重要である

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