過激なタイトルですが、先日ビットコインマキシマリストのなかで議論した中で、興味深い指摘があったので、噛み砕いて書いてみたいと思いいます。要旨は次の2つです。
i.イーサリアムの手数料は高騰するようバイナンスが仕向けられるのではないか?ii. イーサリアムPOSのコントール権をバイナンスが持つことができてしまうのではないか?
この2つです。
手数料コントール権
まず、「イーサリアムの手数料は高騰するようバイナンスが仕向けられるのではないか?」、とはどういうことでしょうか。現在BSCが盛り上がっているのはご存知のとおりです。ユーザーとしてはイーサリアムの手数料が高いままであれば、割があわないので、どんどんBSCのほうに流れていきます。バイナンスとしては、イーサリアムの手数料を今のように高く止めておけば、ユーザーは勝手に流れてくるのですバイナンスとしてはイーサリアムの手数料高騰は好都合です。
ただ、イーサリアムの手数料という分散的なものを、バイナンスガコントロールできるかというと、そう思わないのが普通の考えでしょう。しかし、よく考えると、どうも、実質的に、バイナンスがコントロールできてしまっているように思うのです。
一つに、イーサリアムのトランザクションの多くはUniswapなどのAMMのアービトラージのトランザクションです。価格の乖離がおこれば、必ずアービトラージがおこります。これがイーサリアムのトランザクションがなかなか減らず、手数料も高くなっている理由です。そして、アービトラージというのは、どういう順番でおきるかというと、CEXで価格がきまり、AMMがそれに追随するように動くのです。事実上草コインの価格がきまるのは、バイナンスのCEXでの取引です。これで価格がきまれば、それにあわせてAMMがアービトラージをするわけです。つまり、バイナンスで価格が動く以上、イーサリアムのトランザクションは減らないのです。