さて、コロナの影響で、急遽帰国になったり、または避難したり、緊急の引っ越しが必要になるケースがあります。その際に暗号通貨をどのように移動させるかですが、簡単に指針をあげておきます。
ハードウェアウォレットに入っているコインを移動することを前提としています。i. 取引所にいったん移す
これは最終手段と個人的にはおもいますが、金額によっては第一選択肢でもいいかもしれません。大半のひとにとっては、これが簡便です。財務状態よく、規制されている取引所を選んでください。国内の取引所で黒字であり、上場企業傘下のところがベストでしょう。引っ越し後は、すぐに取引所から引き出しましょう。
ii. ハードウェアウォレットと復元24単語を同時に持ち運ぶ
のは、やめまよう。単一障害点になります。途中で紛失したり、どこかで差し押さえられたりしたら全て失います。コロナをうたがわれ、いきなり隔離施設に身柄を束縛されるかもしれません。その際に荷物はすべておいておけとなり、そのまま行方不明とかは十分かんがえられます。とにかく、単一障害点をつくらないことです。
iii. 複雑なパスフレーズを設定しておく
次善の策ですが、複雑なパスフレーズを設定しておくです。パスフレーズとは、復元24単語にくわえて25番目のフレーズを加えることができる機能で、Trezer、Ledgerの両方とも対応していますし、強く推奨されています。ここに、32文字程度の強力なフレーズを加えましょう。そしてそのフレーズは、別経路で持ち運びます。
具体的には、24単語は複数コピーしおいてから引っ越しし、全部が同時にうしなわれないようにする。万が一それが漏れたとしても、パスフレーズがないのでコインは盗まれません。
パスフレーズはバックアップを紙に書いて引越し先に郵送しておくとか、クラウドにあげておくとか、知人にバックアップを渡してしまってもいいかもしれません。これだけ漏れたところで、なんの問題もないからです。