今週ツイッターで話題になったツイートに「ビットコインは半減期によってハッシュレートが下落し、セキュリティが失われる(要約)」というものがありました。マイニングの持続可能性はビットコインについて知るうちに一度は疑問を抱くポイントではないでしょうか。
表面的にはその主張は正しいような気もしてきます。なぜなら、半減期でマイナーの収入が大きく減少するという部分に関しては事実であり、長い目で見ればマイナーが経済合理的にマイニングにかけられる総費用は(半減していく)新規発行分と手数料収入の合計より小さいはずですから。
しかし、元ツイートはその後で論理的に飛躍している部分と矛盾している部分のせいで誤った結論に至っていると考えます。今日はなぜビットコインマイニングは半減期によってとどめを刺されないのか、そしてビットコインの「セキュリティ」におけるマイナーと一般のノードの役割をおさらいし、ついでに発行上限の撤廃に関する議論を取り上げます。
・ハッシュレートが一方的に下がり続ける悪循環に陥らない理由
・マイニングが担保するセキュリティとは?一般ノードとの役割分担
・発行上限の撤廃論者はビットコイナーにも一部いる。その理屈とは