中央アフリカ共和国は、2022年4月22日にビットコインを法定通貨に加える法律案が全会一致で議会で可決され、4月27日に大統領府が承認したと発表しました(記事ロイター)。
中央アフリカ はエルサルバドルに次ぐ2番目にビットコインの法定通貨化を行ったとされています。今回は、日本人にとってはあまり馴染みのない中央アフリカ共和国という国の政治経済の歴史を調べながら、ビットコイン法定通貨化の意味をいくつかの視点で多角的にみていこうというものです。
<中央アフリカ概略>
中央アフリカ共和国は、その名の通りアフリカの中央に位置する内陸国です。面積は約62万5000平方キロメートルで、国土の大部分はサバンナや熱帯雨林、サバンナと熱帯雨林の混合地帯で占められています。人口は約492万人で、首都はバンギです。
中央アフリカは、フランスの植民地でしたが1960年(いわゆるアフリカの年)に独立しました。政治的には、複数のクーデター、内戦、反政府勢力の活動によって不安定な状況が続いています。