1/21にビットコイン研究所の記事でオンチェーン指標を使ってトレードしている方が少なからずいることと、オンチェーンデータを提供する会社もたくさんあることを紹介させていただきました。つい最近、オンチェーンデータプロバイダーによって同じトランザクションについての解釈が異なることで、市場が少なからず混乱する事件があったので、その事件について書いてみます。
2月22日:大口の利確と見られるトランザクションビットコインが最高値を更新し6万ドル直前まで上昇していたとき、多くのオンチェーンデータ分析ツールが取引所への28,000BTCほどの流入を検知しました。これに反応してマーケットは急落、連日の上昇で膨らんでいたロングポジションを巻き込んで下落し、2日間で1万ドル以上の下落を記録。一週間ほど市場を冷やかす事件となりました。実はこのときから、「Coinbase関連」(@whale_alert)だとか「Geminiへの流入」(@CryptoQuant)、OKEx関連(@thisisbullish)という説があり、トランザクションの解釈が割れていましたが、いずれにせよ大口の動向はオンチェーンデータを通じて常に意識されており、市況によっては大口の送金に市場が激しく反応することもあるという1つの例になりました。