2025年のビットコイン半減期は単なる値上がり局面ではない。パターンを読んで「先回り」する投資家と、誰もが気付いていない「本質」を掴む投資家。ビットコインの付き合い方は、あなたのライフプランによって変わってきます。過去の半減期が教えてくれた教訓と、具体的な投資アプローチを徹底解説。
こんにちは。ビットコインの価格が堅調に推移をしていますね。2024年の上昇は目覚ましく、円建て価格はスルスルと1,500万円台へと到達しました。
- 「今からでも遅くないのだろうか?」
- 「勝った瞬間に爆損するのいやなんですけど?」
- 「このまま上がり続けるのだろうか?」
投資を考えている方からも、こうした声をよく耳にします。もちろん、将来の価格を正確に予測することは(筆者にも)できません。
ですがビットコインには他の資産にはない特徴的な性質があります。
その一つが「半減期」・・・新規発行されるビットコインの量が一定期間ごとに半分になっていく、プログラムとして組み込まれた特性です。
この「供給量の減少」を挟んだ前後の価格動向には、いままである程度の規則性が継続して確認されています。
当記事では、過去の半減期前後の値動きをデータとして振り返りつつ、2025年の価格動向についても考察を試みます。
そしてそれを踏まえて、私たち投資家はどのような準備や心構えを持っておくべきなのか、一緒に考えていきたいと思います。
それでは行ってみましょう!
最高値への到達時期は2025年10月(かもしれない)
まず過去の半減期で、ビットコイン価格がどのような推移を辿ってきたのかを確認しておきましょう。
過去の半減期日時は以下の通りです:
- 1回目の半減期:2012年11月28日
- 2回目の半減期:2016年7月9日
- 3回目の半減期:2020年5月11日
- 4回目の半減期:2024年4月20日
以下、図にしてみました。
では、採掘されるビットコインの量が減少すると、市場にどのような影響が及ぶのでしょうか?まず、マイニング事業者の視点で考えてみましょう。
半減期を境に、それまで採掘できていたビットコインの量が突然半分になります。しかし、電力代や施設維持費などの事業コストは変わりません。
このため、事業を継続するためには、1BTCあたりの売却価格を引き上げる必要が出てきます。
理論的には、採掘量が半分になる以上、最低でも2倍の価格で売却しなければ、事業の採算が取れないことになります。
この動きが市場に与える影響は甚大です。なぜなら、ビットコイン市場において最も強い「売り圧力」とされる新規採掘コインの供給価格が、一気に2倍に跳ね上がるためです。
実際、過去の半減期の前後では、このメカニズムを背景としたビットコインの上昇トレンドが確認されています。では、具体的にどのような値動きが観察されたのか、チャートで確認していきましょう。
2回目の半減期(2016年7月9日)から526日後、ビットコインは当時の最高値である19,018ドルを記録しました。
同様に、3回目の半減期(2020年5月11日)からは548日後に、過去最高値となる69,428ドルに到達しています。
この法則性を現在の第4回半減期(2024年4月20日予定)に当てはめると、2025年9月頃に次の大きな山を迎える可能性があるとわかります。
2025年最高値までの道筋は?
それでは、半減期後の価格推移動向の法則が今回も同じように働くと仮定した場合の展開を見ていきましょう。
2016年と2020年の半減期後の動きを参考にしつつ、月次の季節性を加味して2024年12月以降の価格推移を人工知能に予測してもらいました。
参考までにチャートに価格推移をした場合は、以下のようになります。
現実的には直線ではなく、上に触れたりし、下に触れたりするわけですが、およそのタイムフレームは把握できるのではないでしょうか。
ここまでは、過去の半減期パターンを繰り返した場合の機械的な推移を予測してきました。
以下、会員向けコンテンツでは、市場心理と価格形成の本質に迫りながら、これらを踏まえたうえで、ライフスタイル別の具体的な投資アプローチについて考えてみたいと思います。