今回はちょっとライトなテーマで、ビットコインデビットカードについて紹介します。
ビットコインデビットカード、覚えている人たちもいると思います。日本でも一時期コインチェックなどが提供してるものやWirexとかが有名でしたが、使っている人もいたのでは??なつかしいですね。
ビットコイン研究所でも実は2016年くらいに大石さんがビットコインデビットカードに結構はまっていて、過去に考察レポートを書いていましたね。これも非常になつかしい(今振り返っても中々先見性のある記事だな、と思います)
さて、その時以降結局ビットコインデビットカードは規制強化などもあり以前の一時期のような盛り上がりはなくなりました。一応Wirexなどは生き残っているようですし、デビットカードの手数料還元用のトークンを作っているところが多かったようです(正直ICOブームに便乗しただけ)
ただ、ここに来て何やらビットコイン(クリプト)デビットカードの第二の波が来ているようで、特にここ1か月ほどに出てきたBinance Debit CardとFoldのBitcoin Cashback Debitカードが新たに発表され、Krakenなどもどうやらデビットカードのローンチを検討しているようです。
Binanceのデビットカードは率直に言えば特に新規性はなく、Binanceのアカウントを通して仮想通貨の換金、デビットカード(Visaを想定)で色んな店舗やオンラインで間接的に仮想通貨を使える、という従来と同じものです。ただ世界中、特に最近新興マーケットの進出を進めているBinanceがデビットカードに本格的に着手した、というのは大きいでしょう。
一方、FoldのBitcoin Cashback Debitカードは新しいタイプの概念で個人的に非常に注目しています。
Foldは元々通常のクレジットカード、もしくはLightning Networkでギフトカードを購入すると、最大20%分のキャッシュバックをビットコインでもらえる、というサービスです。ここのキャッシュバックを分配する箇所をビットコイン、特にLightningを使うことで高速化、低コスト化、匿名性の向上などのベネフィットを得られます。
残念ながら日本では使えないですが、アメリカを中心にサービスは最近伸びているようで、20年Q1の時点で24,000件の利用があったようです。数で見ればこれは一日数百程度なのでまだまだですが、Lightningの実質的な需要を生み出しているという点では注目に値すると思います。